犬のフンの後始末

犬のフンに関する法律 The Dog Fouling Act

もし飼い犬がフンをして飼い主がこれを片付けなかった場合、その現場で50〜80ポンド(約7,200-11,500円)の罰金です。更に支払いを拒否した場合には、裁判所に出向させられ1,000ポンド(約144,500円)まで罰金は上がります。この行動は違法であり軽くても”罪”と考えられます。

公共の場では罰金となりますが、農業で使用される場所や森林地帯では罰金はされません。また目が見えない飼い主さんは登録をしておけば規則から除外になります。

現状として

フンを取らない飼い主を見た誰もが地区団体に通報が可能であり、犬のフンに関する苦情は年間75,000件にもなるそうです。なかにはフンを取った袋を木に吊るしたり、公共の場所に置いていくという光景も見られます。

ある地区では男性が犬のフンを拾って歩いたところ、1日で50袋にもなったといいます。
またひとりのイギリス人女性は自分の庭に飼い犬の大量のフンを長期放置し共同体保護の通告を無視し続けたところ”環境を犯しており、反社会的行動”という理由により860ポンド(約125,000円)の罰金を受けたことがニュースになりました。

どのように思われているの?

「犬のフンの始末ができないなら犬を飼わないで!」「フンを取らないなんて犬を飼っている他の飼い主に不公平だ!」「犬に反対しているのではない。素晴らしい飼い主もいるのに残念」「犬のフンはバクテリアやウイルス、寄生虫など子供にとって危険だし、大人や他の犬にも危険。寄生虫の卵は何年も生きるし、適切に処分しなければ感染のリスクだってある」「犬の飼い主だからって差別しないで。フンを取らない人だけ罰金すればいいことでしょ」

すべての飼い主さんが同じ目で見られてしまうのですから、責任のある行動をしたいものですね。

フンを取らせる工夫

犬のフンを取らないことは環境問題であり違法です。しかしそれでも守らない人がいるのですから、多くの地区では様々な方法を考え試行錯誤しています。

様々なアイデア

イギリス リバプールではこの問題を真剣に受け止め、新しい提案を考えているようです。フンを取らない無責任な飼い主の現場の動画や写真を撮った人には地区税の援助や報酬を与えるなどしてはどうかというのもアイデアの一つだそう。

ある自治体はあまりのフンの後始末の悪さから”犬のビーチ禁止”を考えています。犬愛好国であるイギリスでは犬を飼う人が多く、リードを付けない飼い主が多いのが現状です。その結果、フンの後始末は大きな問題として取り上げられているのです。

マグショット(mugshots)

マグショット(mugshots)という言葉を聞いたことはありますか?海外の映画などで見る、逮捕後に撮影される人物の写真です。 そして最近は犬用のパグショット(pugshots)というものが試されています。

予め飼い犬のDNAを登録しておき、公園に残された犬のフンを識別し犯人(犬)の画像を割りだすのです。フンからは性別、毛質や長さ、色そして鼻や目の色。凄いことに鼻や顔の平面さや尻尾の長さまで判明されるとのこと。もしフンを放置すると犬の顔写真のポスターが公園に張られる、もしくは地区のニュースレターに載るというのですから大変!もちろん未登録者は罰金の対象です。

ロンドン東部の自治区ではペットのDNAテストを2つの公園で始め、試しとして330匹もの犬がすでに登録されました。似たようなDNAテストシステムは既にアメリカとドイツで実施され、犬のフン問題が90%も減ったという結果がでています。

標識とごみ箱

犬のフンの始末に関する標識や専用のごみ箱はあちこちにあります。周辺に犬専用のごみ箱が無い場合には、通常のごみ箱に入れても構いません。

犬のフン問題に積極的に取り組んでいることがわかりますね。

さいごに

いかがでしたか。特に犬を飼っていない方にとっては、飼い主に対する怒りがあるのではないでしょうか。また犬のすべての飼い主がマナーがないと思われるのも心外ですよね。ルールを守り、私たち飼い主だけでなく犬にとっても良い環境を作ってあげたいものです。