エンディングノートのセミナーがあちこちで開催され、関心がある方が増えています。そもそもエンディングノートとはどのように役に立つのかお伝えします。

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若い人にも知ってほしい「エンディングノート」

終活に便利とエンディングノートが数年前から話題になっており、色んなところで セミナーも開催されています。終活やエンディングノートと言うと、高齢者にだけ必要なモノと思いがちですが、若い世代も知っておいて欲しいモノです。

エンディングノートとは最期の時を見送られるにあたり、自分の想いや希望を伝えるノートになります。介護や葬儀だけでなく、金銭的な面もまとめることができるので、ファイナンシャルプランナーから見ても有効で大切なノートだと感じます。

もしもの時に遺族が慌てず済むように、また遺族に残してあるモノが確実に遺族の手に渡るようにと多岐にわたり便利です。

自分らしく最期を迎える為に

自分の意識がはっきりしない状態になっても、家族や周囲の方が迷わない様に医療や介護をどう受けたいのか?葬儀の仕方、呼んでもらいたい友人など、本人の希望を書き残し伝えることは、自分らしい最期を迎える為にも、更に残される遺族の為にもなります。

家族とはいえ、本人のことを全て知っているわけではありませんし、心の中の想いを常々伝えているとも限りません。面と向かって家族に伝えることが照れくさい事もあるでしょう。そのような想いを伝えるにもとても良いノートと言えます。

エンディングノートを書き進めることで、自分を中心に何をどのようにしておけば良いのか?といったことを整理整頓することができますので、具体的に葬儀やお墓にはいくらかかるのか?遺言書は作成しておいたほうがいいのか?相続や相続税など、多くの気付きや学びを得る事で、「転ばぬ杖の先」といった準備もできるようになります。

他にも、どのような人生を送ってきたか自分史を書く欄があることで、介護ヘルパーといった他人と関わる時にコミュニケーションが取りやすい、これまでの病歴や持病を書く欄を見る事で、病院や施設に入る時に適切な医療を受けやすいといったメリットもあります。

私自身、母を亡くした時は、母の想いを聞かずにいたことをとても悔やみました。親子だからこそ、いつでも聞けると思っていると意外と聞けないものです。親子とはいえども知らない事が多かった事に亡くなった後気付かされました。

金融資産の把握として

預貯金や生命保険、不動産や金融商品など、遺族に残している資産が確実に遺族の手に渡るように一覧表にしておくにもエンディングノートは大変役に立ちます。生命保険の請求には2年から3年の時効があります。

死後数年経過し、遺品整理をして着物の中から生命保険証券が出てきたが、時効が過ぎていて保険金がもらえなかったという話は良くあるケースです。遺言書とは違い、法的な強制力はありませんが、遺族が知るきっかけにはなりますね。故人の想いを知ることができれば、相続が争族にもなりにくいのではないでしょうか。

他人に見られては困るような個人情報が多く含まれますので、家族にはエンディングノートの保管場所をしっかりと伝え、他人の目に付くところに置くのは避けましょう。
(文:二宮 清子)