■若い女性のブーム背景「うれしい誤算」

 県立歴史館(水戸市緑町)で開催中の企画展「刀剣のイロハ」が人気を博している。

 初日の8月8日から今月6日までの来場者は1万人を超え、すでに通常の倍近い人数となっている。急増の背景には、若い女性を中心とした「刀剣ブーム」があるとみられ、同企画展にあわせた講演会などの関連イベントも軒並み満員となっている。担当者は「当初の見込みよりも好評で、うれしい誤算」と歓迎している。

 同館で今年度すでに開催された2つの企画展の来場者数は、それぞれ約5200人と約5900人。「刀剣のイロハ」には、期間を2週間以上残して1万507人が来場しており、その注目度がうかがえる。

 来場者の年齢層は幅広く、同館教育普及課では「刀剣ブームで若い世代にも目を向けてもらえている」と分析している。

 同展では「そもそも刀剣って?」という説明から始まり、刀剣の種類、肌や刃文の違い、時代ごとの形の変遷、装飾などを実際の刀剣類で例示しながら解説している。

 初心者向けとはいえ、52点ある展示品は、一橋徳川家や水戸東照宮などに伝わるもので、一級品ばかり。有名な長曽祢虎徹(ながそねこてつ)作の脇差や、備前長船派の祖、光忠作の太刀も観賞できる。

 同館学芸員の田中伸吾さんは「なるべく専門用語を使わず、初心者にも分かりやすい展示を心がけた。刀剣について学ぶとともに美しさも堪能してほしい」と語る。

 同展は24日まで。9、24両日は午前11時からと午後2時から、学芸員が展示内容を解説するイベントも行われる。(上村茉由)