感染ルートが特定できず困惑が広がっている(画像はハマダラカのイメージ)

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2017年9月3日、スイス国境に近いイタリア北部ロンバルディア州ブレシアで4歳の女の子がマラリアによって死亡したと欧州の複数のメディアが報じている。

マラリアは熱帯に生息するハマダラカが媒介する感染症で、一般的に熱帯・亜熱帯地方の病気。BBCは同地の医療関係者らが「これまで(同地での)マラリア感染は確認されたことがない」と困惑する様子を伝えていた。

ハマダラカはイタリアにいない

9月6日付のBBCによると少女は両親と共にアドリア海近くのリゾート地でバカンスを楽しんでいたが、2日に高熱を発し入院。マラリアと診断され翌3日の夜に死亡した。

問題となっているのは少女がどこでマラリアに感染したかだ。イタリアにはハマダラカが生息しておらず、国内で蚊に刺されてマラリアに感染した例はない。

少女は小児糖尿病患者で治療のために通院していた病院に、アフリカでマラリアに感染した患者2人が治療を受けていたことがわかっているが、病院によると輸血はおろか接触すらしておらず、感染の可能性は限りなくゼロとコメントしている。

マラリアの流行地で感染した患者がイタリアに入国し、この患者から血を吸った蚊を通して感染する可能性もあるが、EU圏の感染症流行状況を監視している欧州疾病予防センターは、少女周辺で国外感染者は確認されていないとした。

イタリアの保健当局は「8月にイタリア全土を襲った猛暑によってアフリカ経由でハマダラカが侵入し、マラリアを媒介したのかもしれない」と話しているが、現実的にそのようなことがあり得るのかは不明だ。