映画の題材となった瀬長亀次郎/(C)TBS

写真拡大

TBSテレビ制作の映画「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」の舞台あいさつが渋谷・ユーロスペースで行われ、「筑紫哲也NEWS23」や「Nスタ」(共にTBS系)などでキャスターを務めた“佐古忠彦監督”が登壇した。

【写真を見る】今作で初めて映画監督に挑戦した佐古忠彦監督

同作は佐古の初監督作品で、1945年の終戦後、沖縄で民衆の先頭に立ち、米軍に挑んだ男・瀬長亀次郎を主人公に描いたドキュメンタリー。アメリカの支配下にあった沖縄で声を上げ、沖縄の英雄として今もなお人々に愛される亀次郎の不屈の精神や人生に迫っている。

本作にはJNNが持つ、当時の貴重な数々の資料映像の他、未公開映像、アメリカ取材での映像なども盛り込まれており、作品の主旨に共感した坂本龍一がオリジナルの楽曲を書き下ろし、語りとして大杉漣なども参加している。

沖縄での先行公開から異例の大ヒットとなり、公開4週目の9月2日までの全国の興行収入累積が1500万円を突破するなど大きな話題となっている。

舞台あいさつに登壇した佐古監督は「初めて映画制作に挑戦しまして、上映後に拍手を頂くというこんなにうれしいことはありません。本当にありがとうございます」と一言。

また、藤井和史エグゼクティブプロデューサーは「どのくらいの方に足を運んでいただけるか不安だったが、今日こうやって満席になって…本当にありがとうございます」と、感謝の言葉を述べた。

先行公開した沖縄では、観客動員数が間もなく1万人を突破する見込みで、佐古監督は「本当に信じられないことばかりでして、夢を見ているかのような気持ちで過ごしています」と感激。

亀次郎を作品の題材に選んだ理由について佐古監督は「あの時代の主人公の一人である瀬長亀次郎さんを通して、戦後史を見詰めることで、本土の人の一面的な批判がなくなり、『なぜ、沖縄の人が声を上げ続けるのか』、その核心を感じ取ってもらえるかもしれないと思いました」と告白。

「亀次郎さんという人はたくさんのエピソードを持っていて、そこをどんどん掘り下げていきたいという思いと、沖縄の戦後史を見ないといけないという思いもありましたから、そこをどう編み込んでいくか、作り手としては、一番悩ましいところではあった」と、完成に至るまでの苦労も明かした。