米コネチカット州ロッキーヒルのコールズ店舗(2014年8月撮影)。 Photo by , under CC BY 2.0.


 英ロイター通信や米ブルームバーグなどの通信社の報道によると、米アマゾン・ドットコムは2017年10月から、米百貨店大手のコールズと提携し、スピーカー型AI(人工知能)音声アシスタント機器「Amazon Echo」などのハードウエア製品を、コールズの店舗で販売するという。

[JBpressの今日の記事(トップページ)へ]

百貨店内でアマゾンのショップを展開

 シカゴやロサンゼルスなど、米国にあるコールズの10店舗に、1000平方フィート(約93平方メートル)の、「Amazon Smart Home Experience」と呼ぶ売り場を設け、アマゾンの従業員が、Echoや、タブレット端末「Fire」シリーズなどを販売する。

 アマゾンは、米国で「Amazon Books」と呼ぶ対面販売の書店をオープンしたり、高級スーパーマーケットチェーン「ホールフーズ・マーケット」を買収したりして、実店舗展開を進めているが、これらの店舗でも、Echoなどの同社製ハードウエアを販売している。

(参考・関連記事)「アマゾン、米国で7店目の書店をオープン」
(参考・関連記事)「アマゾンのホールフーズを活用した新戦略」

ウォルマートはグーグルと提携

 ネットと実店舗を融合させた販売戦略は、今後ますます、その競争が激化していきそうだと、ベンチャービートなどの米メディアは伝えている。

 例えば、米小売り最大手のウォルマート・ストアーズは今年8月、米グーグルとネット販売で提携すると発表した。こちらはグーグルのショッピングサービス「Google Express(グーグル・エクスプレス)」で、ウォルマートの数十万点に上る商品を取り扱う。また両社は、グーグルのAIアシスタントサービスを使ったネット販売でも協力する。後者は、グーグルのスピーカー型機器「Google Home」や、スマートフォンに話しかけるだけで商品を購入できるというサービスだ。

 AIアシスタントを使ったショッピングサービスは、アマゾンがEchoシリーズで先行展開しているが、ウォルマートとグーグルはこの分野でもアマゾンに対抗する。

小売り大手との提携を進めるグーグル

 Google Expressは、2013年にグーグルが始めたモール型のネットショッピングサービス。このサービスには、大手小売業者が次々と参加しており、米コストコ・ホールセール、米ターゲットなども加わっている。この9月には、ホームセンターのホームデポもGoogle Expressに参加すると発表した。

 なお、米国の全国小売連盟(NRF)によると、米国で販売金額が多い小売業者は、1位から順に、ウォルマート、クローガー、コストコ、ホームデポ。そして、アマゾンは7位、ターゲットは8位。今回アマゾンと提携したコールズは24位となっている。

筆者:小久保 重信