AFCがW杯予選で規定違反があったと発表。なにについてか、どんなペナルティーになるのかなど詳細は明らかにされていない。(C)Getty Images

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 調査対象となっているのは西アジア、中東エリアで開催されたゲームのようだ。
 
 水曜日、アジア・サッカー連盟(AFC)は公式ホームページ上でひとつの声明を発表した。前日9月5日に行なわれたロシア・ワールドカップ・アジア最終予選の最終節において、とある加盟国に重大な規約違反があったというのだ。FIFAをはじめ該当するサッカー協会、マッチコミッショナーなどから情報を集めているとした。
 
 違反内容は明らかにされていないが、同記事には「AFCはあらゆる政治的、宗教的事象に対して中立である」「各国協会は政治的中立性を保たなければいけない」との規約が明記されており、このカテゴリーでの抵触行為を調査中と見られる。
 
 そして翌木曜日、事態は進展。AFCのプラテル・パフテル副会長がコメントを発表し、調査対象が「ウェスト・アジア・ゾーン」であると明言した。西アジア、中東地域だ。
 
「AFCの沽券に関わる重要な問題だ。我々にはピッチ上のルールだけでなく、テレビ放映権やスポンサーなど守るべき多くの権利がある。先ほど会長(シャイフ・サルマン・ビン・エブラヒム・アルハリファ)から要請を受け、総力を挙げて調査中だ。西アジアゾーンで起こった事象に対して裁定を下すことになる」
 
 それが中東の代表チームを指すのか、中東で行なわれた「サウジアラビア対日本」「イラン対シリア」「イラク対UAE」「カタール対中国」のいずれかのカードを意味するのかは、依然明確にされていない。
 政治との中立性については、つい先日もアジアで問題があったばかりだ。
 
 6月18日のワールドカップ最終予選、カタール対韓国戦の直前練習で、カタール代表の選手たちが国王の顔がプリントされたシャツを着ていたため、後日FIFAに罰金処分を下された。
 
 直近では8月14日、イラン政府が騒動を引き起こした。ギリシャのパニオニオスに所属するマスード・ショジャエイと、エフサン・ハジサフィの代表主軸コンビを、半永久的に招集しないと発表したのだ。理由は、イランが国家として認めていないイスラエルのマッカビ・テルアビブとの試合(ヨーロッパリーグ予選)に出場したから。当局は「レッドラインを超えた」との声明を発表していた。
 
 だがこれに対して、サッカー協会や連盟に対する政治介入を禁止しているFIFAが説明を求める。返答次第では来夏のワールドカップ出場権を剥奪される可能性も取り沙汰されたが、イラン・サッカー連盟は「両選手を外す決定はなされていない」との文書を提出。今回の最終予選2連戦では、ショジャエイこそ招集されなかったものの、ハジサフィは韓国戦もシリア戦も先発出場している。
 
 政府とサッカー連盟のつながりが深いという意味では、昔からサウジアラビアが有名だ。火曜日の日本戦ではムハンマド・サルマーン皇太子がチケットを買い占め、国民にスタジアムを無料開放して世界を驚かせた。
 
はたしてAFCとFIFAの調査対象とはどのゲームで、どの代表チームなのか。日本代表にも関連してくる事象だけに、今後の展開が気になるところだ。