「水銀とアルミニウムを反応させるとどうなるのか?」を実践するムービー「Aluminum and Mercury」がYouTubeで公開されるや、おばけのように成長する生成物の奇妙な様子が話題となっています。

Aluminum and Mercury - YouTube

「くぼみ」がつけられたアルミニウムの板。



くぼみは、アルミニウムと反応させる水銀をとどめておくためのもの。液体の水銀が流れ出さないようにとつけたくぼみに、水銀を流し込みます。



アルミニウムは酸化皮膜(アルミナ)によって保護されているので、水銀はアルミニウムに浸透できず、このままの状態では目立った変化は見られません。



酸化皮膜に傷をつけて、純粋なアルミニウムを反応させるべく、ガリガリと傷をつけても変化なし。



ドリルでガリガリやってもダメ。



数時間待っても変化なし。そこで方針転換。物理的な手段でダメなら、化学的な手段で強行突破することにします。



まずは、水銀を取り除きます。



次に、強酸の塩酸をスポイドで垂らします。



塩酸はアルミナを分解可能。ちなみにアルミニウム本体も侵食してしまいます。



しっかりと塩酸を拭き取ったら……



いよいよ準備完了。



むき出しのアルミニウム表面が空気中の酸素と反応してアルミナ被膜を作る前に、素早く水銀を注入。



いよいよ反応開始。



よく見ると、非常に細い毛のようなものが確認できます。



水銀を漂う細い毛のようなものが増え始めました。ここで、速度を180倍再生に切り替えます。



アルミニウムと水銀を反応させると、アルミニウムアマルガムに変化します。



アルミニウム板からにょきにょきと垂直方向に伸び始めるアマルガム。180倍速では、何か生き物が爆速で成長しているかのよう。



ぐんぐん成長します。表面は空気中の酸素と反応した酸化アルミニウムによって真っ白になっています。



4時間経過するとこの高さにまで成長。ただし、裏側を見ると、すっかすかです。



つつくとフワフワ。



簡単にへし折れました。スカスカのアマルガムの塔はわずか0.2グラムで、驚くほど軽量です。



ぼろぼろに崩れ落ちたアルミニウムアマルガムの残骸を取り除くと、まだ反応していない水銀が残っていました。



水銀をスポイトで回収。



目に見える水銀はできる限り取り除きました。アルミニウムアマルガムが「成長」した土台部分は、反応によって表面が削ら取られています。



しばらく放置すると、なんと再びアルミニウムアマルガムがもぞもぞと発生し始めました。酸化皮膜にわずかに残っていた水銀が再び反応したようです。



土台部分が大きかったため、高くなるまえに自重で崩れてしまいました。



再び残骸をお掃除。



新たに水銀を垂らして……



今回は、水でぬらしてみます。



水を含むと、ポコポコと気泡が発生しました。これは、空気中の酸素と反応できず水と反応したアルミニウムアマルガムが、水酸化アルミニウムとともに発生させた水素。どうやら灰色の部分にアマルガムが残っていたようです。



水銀などをスポイドで除去。



とはいえ、完全に水銀やアルミニウムアマルガムを除去するのは難しいので、放置することにします。



予想通り、にょきにょきとアルミニウムアマルガムがゾンビのように復活し始めました。



にょきにょき。





自重に耐えるかねて、ぱたり。



ささっとお掃除。



残されたアルミニウムの板を……



真っ二つに切断。



水銀と反応して削れていました。



なお、水銀は人体に極めて有毒な金属で、指で押しただけで皮膚から吸収してしまうなど取り扱いが難しいので、ムービーの内容を安易にまねするべきではありません。