<前編>アクセンチュア株式会社

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<前編>アクセンチュア株式会社

今回の取材先 アクセンチュア株式会社
事業内容:世界55カ国・200都市以上において、「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」の5つの領域で、幅広いサービスとソリューションを提供する外資系総合コンサルティングファーム。お客さまが抱える経営課題に対し戦略の策定から実行までのサポートだけでなく、お客さま企業の成長を実現するための新規事業の創出や業界全体の変革などの支援も行っている。

2013年にアクセンチュアに入社した湯村亜美(ゆむら・あみ)さんに、これまでのキャリアと仕事の醍醐味(だいごみ)をうかがいました。前編では、新人時代のお話を紹介します。

■ キャリアステップ (部署名は所属当時のもの)

2013年 聖心女子大学文学部英語英文学科 卒業
2013年 金融サービス本部:5月に入社後、金融機関のお客さまに対するITコンサルティングやデリバリーのプロジェクトでプロジェクト管理と計画策定に従事(入社1年目〜現在)

■ 就職活動の時の思い・新人時代のエピソード

−入社のきっかけを教えてください

企業選びでは、業種を限定せず「成長し続けられる会社かどうか」という視点を大切にしました。Webに掲載されている情報だけでなく、実際に社員に会い、会社や本人が考える今後の展望などについて質問しました。その人がイキイキ働いていると感じられるかどうかが、私にとってはとても大切だったためです。コンサル、金融、商社、通信、航空など多くの業界の企業にエントリーし、複数の企業から内定を頂きましたが、第一線で仕事をしながら、制度を活用し結婚や出産などのライフイベントを実現させている女性マネジャーや、自ら異動希望を出して自分の希望するプロジェクトに参画している社員の話をうかがい、「アクセンチュアには成長を後押しする環境がある」と思えたことが、入社の決め手となりました。

 

−入社後はどのように仕事を覚えていったのですか?

当社は一人ひとりに行き届いた新入社員研修を行うため、新入社員の入社月を分けています。私は5月に入社し、同月入社の同期と約1カ月半の研修に臨みました。研修の前半では、コンサルタントの基礎となるロジカルシンキングを身につけながら、プレゼンテーション、プログラミングスキルなどを学び、後半は実務に即した模擬プロジェクトを経験。チームに分かれ、お客さま役の社員に課題をヒアリングするところから始まり、提案、その後システム開発からテストまで、一連の流れを実践的に学びました。このおかげで、プロジェクトの現場にも臆することなく参画できたと思います。

 

配属された金融サービス本部で最初に参画したのは、ある地方銀行の勘定系システム(※1)刷新のプロジェクトでした。お客さま先に常駐し、当社の社員だけでなく、他社からもスタッフが参画。総勢で数百名体制という大規模プロジェクトでした。私はプロジェクトの進捗管理という責任ある仕事を任され、コンサルタント業務全体の流れを身につけました。

※1 口座や融資の残高管理、預金額や融資額に対する利息計算など、銀行の勘定処理を実行する業務システムのこと。

 

仕事の覚え方ですが、まずは与えられた業務に対し、「問いは何か」を考え、独力で成果物を作成します。その成果物をお客さまに提出する前に上司に見てもらい、フィードバックを受ける「レビュー」を繰り返します。私はこの「レビュー」で受けた指摘を自分の中で蓄積させることで、一つずつスキルを習得していきました。当社では「レビュー」は単なるチェックではなく、部下が行った業務に対して上司がしっかりとフィードバックし、部下やプロジェクト全体の成長につなげる大切なプロセスです。私はこの「レビュー」により付加価値を出せていく感覚を得ましたし、お客さまが喜んでくださる姿を励みに、もがき楽しみながら働くことができました。

 

−新人時代に印象に残っているエピソードを教えてください

新人時代、特に印象に残っていることは、議事録の作成に苦戦したことです。最初は時間が掛かりましたし、上司からは「会話をそのまま書き起こすだけでは意味がない。抽象的な議論を具体化して“やるべきこと(ToDo)”にまで落とし込み、人の行動変容を起こすような議事録でなければいけない」と教えられました。議事録作成も「レビュー」を受け、その反映を繰り返すことで、2年目を迎えるころには上司からの修正はだいぶ減りました。

 

仕事で大きな達成感を得たのは、若手のうちからお客さまの経営層に直接プレゼンをする機会を頂けたことです。私はプロジェクト管理に携わる中で、システム設計書の確認時間が増加する懸念や、ベンダー(※2)とのスケジュール認識相違などが発生していたことを踏まえ、管理をより高度化する必要があると感じました。そのため、進捗管理の高度化に関し、現状をリサーチした上で、追加コストの掛からない「短期施策」と、ツール導入を伴う「中長期施策」を提案。結果として、「短期施策」が採用され、大きな達成感を得ることができ、自信にもつながりました。

※2 システムなどの製品を販売している販売会社のこと。

 

■ 仕事中の1コマ

お客さま先に常駐するワークスタイルが多い。ミーティングなどで本社の赤坂オフィスに出社したときは、カフェスペースなども利用して仕事をしている。

→次回へ続く

(後編 9月8日更新予定)

 

取材・文/笠井貞子 撮影/刑部友康