by maxp24242424

物品・モノ・人体の一部などに性的に引き寄せられるフェティシズムを持つなど、人によって性欲の形はさまざまです。では「無生物や性器以外のパーツなどに興奮することは普通なのか?」ということで、YouTubeの科学チャンネルのAsapSCIENCEが、人がフェティシズムを抱く仕組みについて解説しています。

Is Your Sexual Fantasy Normal? (SFW) - YouTube

脳が「セクシーだ」と感じるのは、認知・感情・肉体的なプロセスのコンビネーションによるものだと、これまでの研究から判明しています。しかし、非常に私的なことである性的な行動を研究するのは課題が多いもの。



Yahooグループのデータを使ったある研究では、5000人のオンラインユーザーを対象にアブノーマルな性的嗜好について調べられたところ、人間の体の一部だけではなく、体に関連した靴・ヘッドホンといった物に対するフェチズムが多数存在することが分かりました。



特に人気があったのは体液、特定の体型、そして足・足指など。足や足指に対するフェチズムは割合が大きく、フェチズム全体のうち47%を占めました。



足フェチには脳の仕組みが大きく関わっています。体の各部分と対応する脳の部位がどこにあるかをマッピングすると、足・足指・性器はかなり近い位置に存在します。



性欲と脳の部位の関係について調べたある研究では、安全ピンに対して性的興奮を抱く、てんかん患者について調べられました。



この患者の脳の一部を切除したところ、てんかん発作は消え、しかも安全ピンに対する性欲も消えてしまったとのこと。



性的空想の傾向は、シナプス形成や神経形成が行われる、人の幼い時期に作られるものだと言われています。他の動物と同様に「仲間として望ましい特徴」を学ぶこの時期に性的な刷り込みが行われるのです。



過去に行われた研究では、養子として育てられた女性は、結婚相手として、養父と非常に似通った顔面の特徴を持つ人を選ぶということが発表されています。



また、父親と感情的に協力的な関係を結んでいると語る女性も、父親とネガティブな関係を結んでいる女性に比べて、父親と似た男性を伴侶として選ぶことがわかっています。



このような「性的な刷り込み」はモノに対しても起こりうるもの。ラットを使ったある研究では、交尾の経験がないラットを「ジャケットを着せるグループ」と「ジャケットを着せないグループ」にわけ、それぞれのラットに交尾をさせました。



するとラットが性的に成熟したときに、ジャケットを着せないグループのラットはジャケットの着用に関わらず交尾を行いましたが、一方でジャケットを着たグループのラットはジャケットなしでは性的興奮を得られなかったとのこと。他のモノを使っても、このような研究では同様の結果が出るそうです。



このことは、レザーに対してフェチズムを持つ人が、なぜレザーなしで性的興奮を得られないのかを説明します。



ラットを使った別の研究では、オスのラットの子どもをレモンで香り付けしたベッドで寝かせるグループと、香り付けされていない無臭のベッドで寝かせるグループにわけ、その後、初めての交尾の相手として「レモンで香り付けしたメス」と「無臭のメス」という2つの選択肢を与えました。



すると、無臭のベッドで育ったラットはどちらのメスも好んだのに対し、レモンで香りづけされたベッドで寝かされていたオスはレモンで香り付けされたメスを好む傾向があったとのこと。



しかし、このような特定の欲望や好みは、ナロキソンという薬を投与すると、脳でエンドルフィンがオピオイド受容体に働きかける作用を阻害し、性的報酬の働きをブロックすることでなくなるそうです。



ラットだけでなく、人間を被験者とした性欲についての研究も過去には行われてきましたが、研究の結果、多くの性的嗜好が精神障害とされてきたのも事実。



しかし特定の性欲やフェチズムは当人だけのユニークな経験であり、現代の科学ではフェチズムなどを抱くことは人間としてノーマルであると示されています。