ポケモンGOは労働者のストレス軽減、東大研究

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東京大学の研究グループは9月7日、人気のスマホゲームアプリ「Pokemon GO」が、労働者の心の健康の保持・増進に有効なことを解明したと発表した。

東京大学医学系研究科精神保健学分野の渡辺和広大学院生、川上憲人教授らの発表によると、同グループは「Pokemon GO」が労働者のメンタルヘルスを改善する効果に着目。日本に居住している正社員・正職員の労働者2,530人を対象に調査を実施した。

その結果、「Pokemon GO」を1か月以上継続してプレイした労働者(246人/9.7%)は、そうでない労働者(2,284名/90.3%)に比べ、1年後の心理的ストレス反応が有意に減少していたという。

具多的には、1か月以上継続してプレイした労働者(246人/9.7%)は、心理的ストレス反応が減少しており、労働者の心の健康状態が改善する傾向に。一方のそうでない労働者(2,284名/90.3%)は、心理的ストレス反応の変化はほぼ横ばいとなっていた。

また、この結果は、対象者の年齢や性別といった属性、喫煙や飲酒の習慣といった生活習慣、そして仕事の量的な負担、裁量権、および上司や同僚からの支援の程度といった仕事の要因を考慮した上でも同じだったそうだ。

そのため、「本研究成果は、世界で初めて『Pokemon GO』をプレイすることと労働者の心理的ストレスとの関連を量的に示し、拡張現実を利用した新しいゲームが労働者の心の健康状態を改善する可能性を示唆したもの」としている。

こうした研究を踏まえ、今後は「Pokemon GO」を始めとする新しい技術を利用したゲームがメンタルヘルスを改善するメカニズムの検討や、より厳密な効果検証のための研究を進めていく予定だという。