探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細を、美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

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今回は、大学病院で外科医として勤務する依田春奈さん(仮名・37歳)。彼女の夫は超イケメン医師で、独身時代にファッション雑誌にも出たことがあるほどです。7年前に医師同士の婚活パーティーで知り合い、春奈さんからぐいぐい押して結婚したと言います。彼女はとても美人で、黒木瞳さんにそっくり。すらりとしたボディーとつやつやの黒髪をしており、天は二物も三物も与えるのだな……としみじみ思いました。白シャツにベージュのパンツ、レザーのジャケットを羽織っており、雑誌から抜け出たような女性です。

「夫が浮気をしているみたいなんです。その程度によっては離婚を考えてはいるのですが、本当に悩んでいて、どうしようかと迷っています」

容姿、才能、経済面の全てに恵まれた春奈さんが、意気消沈していました。お医者さんは経済力があり、春奈さんは本当に美しい。男女の恋愛をたくさん見てきて、美しい人は恋愛的に優位ということが私自身、よくわかっています。だから、“浮気を見つけたら即離婚!”となるのかと思っていましたが、そうではないようです。

「男性の医師はモテるのですが、女性の医師は結婚相手としては不人気なんですよ。まず、一般の男性と私の収入は倍以上違って、私も見下してしまいます。中には、年下のヒモみたいな男性と結婚して、家事や育児をサポートさせている人もいますが、私は絶対に自分より上のレベルの人と結婚したい。夫は結婚前からモテるので、覚悟はしていたのですが、この7年間でいろんなことがあって、そろそろ私も出産のリミットが近づいているので、離婚を見据えて問題を何とかしようと思ったのです」

最初に異変に気が付いたのは、1年前のこと

「私が夜勤の日に、家の固定電話に電話すると、絶対に出ない。また私が家にいる時も、飲み会で遅くなると言っていたのに、お酒を飲んだ様子がないことです。夫はアルコールが苦手なので、そもそも飲み会などあまり行かないはず。それで、夫婦の共通の知人に聞いたところ、“あいつは大丈夫だよ、その日、俺と一緒だったし”と言うのですが、該当する日のFacebookを見たら、別の人と飲んでいるんですよ」

聞けば、旦那様は中高一貫の私立男子校を卒業しています。多感な時期に男子同士の絆を結ぶケースが多く、彼らは仕事面だけでなく、浮気のアリバイ作りでも協力することが多いと感じます。

「あやしいのに確信が持てない。もやもやするのもイヤなので、先週末に夫がシャワーを浴びているときに、スマホを開いてLINEを見たら、トーク画面に出てくるのは、私と男ばかり。女性の名前がズラリと並んでいるのを想定していたので、拍子抜けしました。でも、“神チーム”という名前がありそこを開いてみたら、メンバーが5人いるLINEグループでした。それは、恋愛関係になった女性を、男同士で報告する場だったんです。私が相談した共通の知人も、そのグループに入っており、“春奈ちゃん、浮気を疑ってるみたいだよ”“ヤバいヤバい”などやり取りがされており、指先がショックで痺れました」

その日から、実家に帰っているという春奈さん。しかし、旦那様には浮気を知ったことを言わなかったそうです。

「この連載を読んでいて、証拠をおさえるには、浮気を知らないふりして油断させた方がいいとあったので、そうしました。顔を見ると、怒りと悲しみが湧いてくることもあり……。離婚したいかどうかと言われると、すごく迷います。夫ほどのスペックの人はいないし、いたとしても顔がイマイチ。まずは調査をしていただいて、その結果次第で離婚を決めようと思います」

家の電話のみならず、メールやケータイの着信を無視することから浮気が発覚するケースが多い。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

調査でわかった、エリート医師の裏の顔、思わぬ場所で行なわれた浮気行為が、動かぬ証拠に!? 〜その2〜に続きます。