6日、韓国・釜山で発生した女子中学生による集団暴行事件で、被害者が加害者らに連れられていく様子などを写した現場の防犯カメラの映像が公開されたが、同じ映像にパトカーが通り過ぎる様子も写っていたことが判明、波紋が広がっている。写真は韓国のパトカー。

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2017年9月6日、韓国・釜山(プサン)で発生した女子中学生による集団暴行事件で、被害者が加害者らに連れられていく様子などを写した現場の防犯カメラの映像が公開されたが、同じ映像にパトカーが通り過ぎる様子も写っていたことが判明した。この事件で被害少女は4人から集団暴行を受け全身が血まみれになるほどの傷を負ったが、映像から「事件は防げたのではないか」との指摘が上がっている。

韓国・YTNテレビは6日、釜山市内の防犯カメラで今月1日に撮影された映像を公開した。映像には、被害に遭った女子中学生が加害者の少女らに取り囲まれ犯行現場となった工場へ向かう姿が収められている。少女らは人目に付きそうな大通りでも拳を振り回し足蹴りなどをしているが、これを止めたり通報したりする通行人はいない。その後、少女らが入った路地近くをパトカーが通ったが、何ら対応を取らずそのまま通り過ぎた。被害少女は当時の様子について「周辺の店主らが後をついて来ていて、パトカーもいた」と話しているという。

少女らが会ったとされる飲食店から暴行現場となった工場までは約400メートル、この間、周囲に複数の人の姿があったにもかかわらず、誰一人として積極的に助けようとしなかったことが分かる。この時近くにいた人たちは、「パトカーがいたので、暴行の通報を受けて出動したと思った」「もともとあの辺りはパトカーがあまり通らない。近くの人が通報したと思った」と警察で話しているそうだ。一方の警察は「当時、パトカーは他の通報を受けて周辺に出動しただけで、被害者が連れて行かれるとの通報は受けていなかった」と釈明した。

映像を目にした韓国のネットユーザーからは「市民の無関心と警察の安易な対処が事件を大きくした」として、目撃者に対し「中国のことを言えない」「通報すればよかったのに」、警察に対し「釜山警察にしてもソウル警察にしても毎日パトカーでドライブしてるのか?」「警察がしっかり見回りしていたら防げたはず」「社会がこんなことになってしまったのは、犯罪者に寛大過ぎたから」との非難コメントが寄せられるなど、新たな波紋を呼んでいる。

また、この事件を受けて少年法の改正や廃止が叫ばれていることについても「プロセスは良くないかもしれないけど、これを機に少年法も改正すべき」と求める声が上がった。

一部のユーザーは将来を危惧して「青少年はわれわれの未来なんでしょ?あの子たちがわれわれの未来なの?」「これが韓国の未来。ああ、わが子をどう育てたらいいのか」など不安をぶつけていた。(翻訳・編集/松村)