ツァイ・ミンリャン監督(中央)=駐イタリア代表処提供

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(ローマ 7日 中央社)ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)監督が初めてVR(仮想現実)技術を用いて製作した作品「家在蘭若寺」が、イタリアで開催中の「第74 回ベネチア国際映画祭」で、VR作品を対象としたコンペティション部門にノミネートされている。同作は海外の映画評論家から高い評価を得ている。

ツァイ監督によると、同作品は同映画祭のディレクターを務めたマルコ・ミュラー氏の声掛けを受けて作られた。話を聞いて興味を持ったものの、関わってみると頭を悩ませることが多く、すぐに諦めたくなったという。当初はVRの画質は超現実的で、自身が思い描く美しさが表現できなかったと語るツァイ監督。後に技術的な問題は克服されたものの、投資者が出資を引き上げるなどのトラブルも発生。最後にはスマートフォン大手のHTCの出資を得ることができ、完成にこぎ着けたという。

今後もVR作品を撮影するか尋ねられるとツァイ監督は「資金と創作のスペースを下さい。それから(台湾人俳優の)リー・カンション(李康生)も」と語った。

VRコンペティション部門は今年新設。受賞作品は9日に発表される。

(黄雅詩/編集:名切千絵)