「最近、彼は、わたしに対してイライラしています。わたしのなにが原因なのかよくわからないので、彼のイライラを鎮める方法がわかりません。彼はなぜわたしにイライラしているのでしょうか」

今回はこのご相談にお答えしたいと思います。

■知的レベルが合わないから?

どういう状況で彼があなたにイラっとしているのか? がわからないので、まずは一般的なことから話しましょうか。

たとえば結婚を前提に交際しているふたりであれば、思うようにいかない現状にイラっとし、それを彼女にぶつける男子って、います。思うようにいかない、というのは、たとえば理想としている結婚資金が、どう仕事を頑張っても作れない、とか、そういうことです。

結婚うんぬんを抜きに、もっと単純なこととして、会話のレベルが合わないからイラっとする彼もいますね。会話の知的レベルのことに言及してあるネットの恋愛コラムって、ほぼ読んだことがないのですが、でも実際には誰だって、知的レベルが合わないと「やってらんねぇ」と思うでしょうし、反対に知的レベルが高すぎると、「相手の言っていることが理解不能」とさじを投げたくなるでしょう?

あるいはもっともっと単純に、デートの待ち合わせのたびに遅刻する彼女にイラっとするとか、長年連れ添い会話がなくなった夫婦のように、相手の一挙手一投足すべてがイライラの原因、なんてこともありますよね。

■男って、年中イラっとしています

女子は「人間ができていない男は、よくイラっとする」とだけ、覚えておくといいように思います。

男って、年中イラっとしています。イラっとしているのを表に出さないだけで、心のなかでは、1日10回以上イラっとしています。たとえば電車の遅延にイラっとします。どこぞの電鉄会社みたいに、遅延するのが当たり前の沿線に住んでいる人は、ほぼ毎朝イラっとしています。人間ができている人であっても、0コンマ何秒かは、イラっとします。

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が、0コンマ何秒かイラっとしたら、人間ができている人は即座に「次の手」を考えます。なぜなら怒って物事が解決に向かうことなど、この世にひとつもないことを、彼は知っているからです。

たとえば電車の遅延で、駅員さんに食ってかかる人は、即座に次の手を考えない人です。賢者はスマホで迂回ルートを探すか、復旧までの時間を駅員さんに聞いて、場合によっては駅のホームでスマホで音楽を聴きながら、のんびりと時間を潰します。

■男は「造られる」生き物である

男女どちらが闘争心が強いかといえば、これは明らかに男です。だから男はまず、イライラすることがある、というところが生きていることのベースにあります。が、そのイライラを表に出すのは具合がよくないので、「いかにイライラしないじぶんを作るか」という課題に取り組みます。そうやって、冷静にして知的で、彼女に対する思いやりに溢れる男が「造られます」。

生まれつきイライラしない男子だっていると思いますが、一般的には男は「造られる」のです。だからあなたの彼は、ようするに「製造途中」ということになります。途中のものを、あたかも完成品のようにあなたが誤解しちゃうから、彼はあなたにイライラするのではないですか?

「おれはまだ製造途中だ、だから君がそれなりに、おれに手を掛けてくれないと一人前なれない」と彼が思っている、ゆえに彼女に八つ当たりするのでは? もっともこういうことは、世間ではごくシンプルに、マザコンと呼ばれているわけですが。(ひとみしょう/文筆家)
(愛カツ編集部)