「英雄色を好む」を、戦国武将で考えてみた

写真拡大

「英雄色を好む」というが、英雄はやはり、女好きなのだろうか? ただの女好きと、色を好む英雄との違いはあるのだろうか。「教えて!goo」でも、「英雄色を好む→英雄じゃなくても色を好むのでは?」と、疑問の声が寄せられていた。そこで今回はなぜ英雄色を好むと言われるのか? 戦国時代の英雄に詳しい「武蔵守女子会」に所属の歴女である、代表の磯部深雪さん、ライターの高桐みつちよさん、漫画家のみかめゆきよみさんに見解を聞いた。

■色を好む第一の理由は生存本能!?

「なぜ英雄色を好むのか?」について話を聞く前に、まずそれぞれの「推し」の英雄を教えてもらった。高桐さんは「細川忠興」、みかめさんは「真田幸村」、磯部さんは「伊達政宗」とのこと。皆、戦国末期から江戸初期にかけて活躍した武将だ。彼らも色を好んだのだろうか。

「細川忠興も、正妻のガラシャ夫人一筋のように見えますが、側室もいますし高齢になってからも子どもが生まれています」(高桐さん)

「大河ドラマ『真田丸』でも紹介されたエピソードですが、真田幸村も関ヶ原の戦いに敗れて九度山に流された時は妻子を帯同していますし、浪人中に子どもを作っています。色は好んでいたと思います」(みかめさん)

「伊達政宗も側室が多く、子どもも多かったです」(磯部さん)

戦国武将達も色好みだったようだ。彼らが側室を抱え子どもを多く作った理由はやはり子孫を残す為なのだろうか。「現代人よりはるかに血族のつながりが強い社会なので、『家を残す』というのは武将にとって最重要ミッションでしょう」(高桐さん)

また磯部さんは「生存本能も色を好む背景にあったのでは?」と推測する。「彼らが生きた戦国時代、戦はもちろんのこと、地震や凶作、流行病の危険など常に命の危険にさらされている状況です。そういった中で生活しているとやはり生存本能からか性欲も強くなると思います。戦国武将となるとさらに危険だったのではないでしょうか」(磯部さん)

命の危険が差し迫った状況で、人間の本能が刺激された結果、英雄は色を好むようになったのかもしれない。

■戦国武将の「英雄」の陰にはやはり……

「細川忠興」、「真田幸村」、「伊達政宗」の英雄としての共通点はあるのだろうか。

「皆、正妻で『家』の協同経営者である正室を大事にしていることだと思います。また側室の面倒もきちんと見るなど、側室を抱えるだけの経済基盤と実力があるのも共通点ではないでしょうか」(みかめさん)

きちんと女性達の面倒をみる「甲斐性がある」ことも単なる女好きと英雄を分けるポイントのようだ。「また、彼らの正妻がしっかり側室の面倒も見て家を切り盛りするからこそ、活躍できたのだと思います。英雄の陰にはできた正妻ありだと思います」(磯部さん)

英雄色を好む背景には、内助の功があってこそなのかもしれない。子孫を残し、側室を持つ甲斐性があり、家を切り盛りする良い正妻がいたという観点から歴女が選ぶ理想の英雄は誰か教えてもらった。

「真田幸村の兄である、真田信之ではないでしょうか? 長生きして稼ぎ続けて、家を残す最大のミッションも成功しています」(みかめさん)

「家」を残すために色を好む。英雄色を好むのは生存戦略の一つだったのかもしれない。

●専門家プロフィール:武蔵守歴女会
「歴史はエンターテイメント」をテーマに自国の歴史を普及促進、並びに史跡・観光資源を持つ各地域の発展に寄与することを目的とし設立。メンバーが培ってきた人脈やノウハウを生かした女性目線からの戦略的提案を行っている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)