「お菓子とコラボした線香」シリーズについて、カメヤマに取材した。

お菓子メーカーと線香がコラボ

お盆にお彼岸と、夏から秋にかけては「線香」をよく使うシーズン。

線香と言えば落ち着いた厳かなパッケージを思い浮べる人が多いかもしれないが、最近は進化しているようだ。

神仏用ローソクや線香等を製造販売する「カメヤマ」(大阪市北区)は、お菓子メーカー等とコラボした「コラボレーションミニ寸線香シリーズ」を販売している。

▼不二家の定番お菓子とコラボした「ミルキーの香りのミニ寸線香」(税抜680円)

©2013 FUJIYA CO.,LTD.

▼「不二家ネクター ミニ寸線香」(税抜680円)

©2017 FUJIYA CO.,LTD.

▼「ボンタンアメ ミニ寸線香」(税抜680円)

© セイカ食品

▼「サクマドロップス ミニ寸線香」(税抜680円):これは発売10カ月で4万個の販売を達成したという。

© SAKUMA

「故人の好物シリーズ」が始まり

同シリーズの始まりは、以前IRORIOでも紹介した2009年6月発売の「故人の好物シリーズ」。

「先祖供養とは自分自身の生き方など振り返る貴重な時間を提供して貰えるもの」だと思いますが、現代の若い消費者には馴染みが薄いと思います。

そんな中、ただ普通の白いローソクではなく、故人のお好きだった食べ物や飲み物を模ったローソクを御供え頂くことで、より深く故人を偲ぶ尊い時間をもって頂けるのではと考えました。

お墓参りに行くと墓前にワンカップ大関がお供えしてある光景をよく目にすることからヒントを得て、コラボ商品「ワンカップ大関ローソク(税抜680円)」を開発。

「ワンカップ」は大関株式会社の登録商標です。

2015年春には「好物キャンドルシリーズ」としてリニューアル。

記念日や大切な人への贈り物として、また日本食に興味のある外国人観光客の目にもとまり、用途は広がっているそうだ。

「お菓子ファンの方のご供養に」と開発

ミルキーなどキャラメル・キャンディ系の線香は、「お菓子のファンだった方のご供養に」と開発を始めた。また、「幼いお子様にお仏壇に向かう習慣を身につけていただけるのではないか」という考えもあったという。

幼いお子さんにも「自分専用のお線香」があれば楽しくお仏壇に向かうことができ、幼児の精神が発達する上でプラスの効果が期待できるのではと考えました。

販売を始めたところ、当初のターゲット層だけでなく若い女性やOLにも人気に。癒し目的や部屋の芳香・インセンス、お土産などとして利用するケースも多いという。

© SAKUMA

「長年広く愛されてきたブランド」が基準

コラボするお菓子は、「まず長年、消費者に広く愛されてきたブランド」であることを基準に選んでいる。

例えばサクマ製菓さんの「サクマドロップス」は100年以上たってもお子様からご年配の方まで世代を越えて愛されているロングセラー商品です。

お客様のご要望にもお応えしコラボさせていただきました。

開発にあたっては、口に入れた時に感じる風味を香りだけで表現するのに苦心したそうで、担当者は1日に何個も食べたという。

見た目にもこだわり、パッケージもできる限り忠実に表現しました。例えばサクマドロップスミニ寸線香は缶のようなメタリック調のパッケージです。

© SAKUMA

「甘い香りに癒される」など好評

同シリーズに対して消費者からは「本当のお菓子みたいで可愛い」「懐かしい」「線香独特の香りがないので嬉しい」「明るいお供えができる」「甘い香りに癒されている」といった反響があるそう。

中には、

「父のそばにいつもあった缶ドロップ。仏壇にも本物を供えてますが、今日お線香が届き、早速並べて置きました。命日まで飾り、皆が集まった時に使おうと思っています」

という声や、

「元海軍航空隊の祖父へ。四十九日を迎えるので、何かないかと探していて見つけました!甘いもの大好きだったし、サクマドロップスは懐かしいと思います。おばぁちゃんに、お仏壇用にと渡したらすっごい喜んでました!今からお線香をあげたいと思います!」

という反響も届いているという。

提供:カメヤマ「コーヒー牛乳ミニ寸線香(2017年11月発売予定)

本物のお菓子と違えられない?

お菓子そっくりのパッケージだが、本物の「お菓子」と間違える人はいないのだろうか。

見間違えたということはあるかもわかりませんが、実際に本物と間違えたということはお聞きしておりません。

提供:カメヤマ

「さまざまなシーンで使って欲しい」

同シリーズに込める思いをこう話す。

毎日のご供養のほか、お部屋の芳香・インセンス、幼児向けの啓蒙など幅広い年齢層にお使いいただけます。

記念日やメッセージ、大切な方への贈り物としてさまざまなシーンでお使いいただきたいと思います。

提供:カメヤマ