【ソウル聯合ニュース】韓国国防部と在韓米軍は7日、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の残る発射台4基と工事用装備・資材などを配備地である南部の慶尚北道・星州に運び込んだ。4月末に配備された発射台2基と合わせて6基がそろい、本格運用が始まることになる。

 在韓米軍のTHAADは北朝鮮の弾道ミサイルを40〜150キロの高高度で迎撃する任務を負い、韓国軍が構築を目指す、高度40キロ以下の下層でミサイルを迎撃する「韓国型ミサイル防衛(KAMD)」と重層的な防衛体制を築く。

 韓国軍関係者によると、米軍は本格運用に向け、まず6基の発射台や管制レーダーなどの装備に電気を供給するための工事に取り掛かるという。米軍はこれまでこの工事を行えず、発電機で2基の発射台やレーダーを稼働させていた。

 国防部は「THAADの最終的な配備は米側に提供する敷地全体に対する一般環境影響評価を実施し、その結果を踏まえて決める」としており、導入済みの発射台2基とこの日運び込まれた4基は一般環境影響評価が終了するまで仮設のアルミパッドの上で運用されるという。軍関係者は「アルミパッドをコンクリートの設備に交換する工事は、一般環境影響評価が終わり、THAADの最終配備が決定した後に行われる」と話している。

 在韓米軍に供与した約70万平方メートルの敷地に対する一般環境影響評価が来月から始まれば、来年上半期には完了する見通しだ。通常は1年かかるが、すでに約32万平方メートルの敷地に対する小規模環境影響評価は完了しているため、期間が大幅に短縮されると国防部は説明している。

 国防部は、THAADの本格運用により「北の核・ミサイルに対する韓米連合戦力の防衛態勢が一層強化される」と評価しているが、北朝鮮がTHAADによる迎撃を回避する技術をミサイルに組み込んでおり、THAADで迎撃できないよう低い角度で発射する可能性もあるため、THAADでは北朝鮮のミサイルを完璧に防ぐことはできないとの指摘もある。