ハブのイラスト。(画像:いらすとや)

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 沖縄県の粟国(あぐに)島で、従来は同島には生息していないとされていたハブが見つかり、騒動となっている。

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 ハブは強力な毒を持った毒蛇であるため、沖縄県はすみやかに粟国島の医療施設にハブの血清を送り、また現地での生息調査を行う方針を固めた。

 粟国島は一島で沖縄県島尻郡粟国村を構成する。面積は7.65平方キロメートル、総人口約700人、農業と漁業と製塩業の島である。交通手段としては港と空港がある。

 ハブによる毒はマムシ(ニホンマムシ)よりは弱く、ハブによる死者は日本国内で10年に1人いるかいないかといったところだが、ハブ毒の厄介なところは、死ななくても患部の壊死などを生じて機能障害、運動障害などの後遺障害を残すことがある点である。

 ところで、ハブといえば沖縄のヘビとして有名である。実際、日本固有種で、奄美諸島と沖縄本島周辺にしかいない。粟国島はとりあえず数えないとして、22の島に生息している。

 この22の島は飛び石状になっている。細かい話になるのですべては説明しないが、沖縄本島からそこそこに距離の離れた島にはいるのにそれよりも近い島にいなかったり、特定の島においては絶滅していて化石しか見つからなかったりなど、配置が複雑なのである。

 粟国島は沖縄本島からかなり離れた孤島であるのだが、それがハブがいなかった理由であるのかというと、それも定かではないらしい。

 一説に、琉球列島がまだ巨大な一つの島であった氷河期の時代に既にハブはその島に暮らしていて、その後海水面が大きく変動を繰り返して琉球列島が形成されたために一時的に水没した島ではハブが全滅して残っていないのではないか、とも言われるが、確かな裏付けのある話というわけではない。

 なお、粟国島で発見されたハブは一匹であり、既に保管中に死亡している。可能性としては、船の貨物に紛れ込んだか、あるいは何者かが意図的に持ち込んだのではないかと指摘されている。