書記の選び方が変わるかもしれない

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 10月に開幕する中国共産党大会に向け、習近平(シーチンピン)指導部が省・市・県などの地方党委員会トップの書記を、複数の候補者から投票で選ぶ改革案を検討していることがわかった。党大会で習氏が行う政治報告で大枠の方針を示し、5年後の党総書記選出に適用することも視野に入れている。党関係者は、習総書記の長期政権に道を開くことも想定した動きだと指摘している。

 内情を知る党関係者によると、党大会で読み上げる政治報告に「人事体制改革の推進」といった趣旨の文言を盛り込む方向で検討。党大会後、具体的な選挙規定を作り、試験区を各地に設ける計画という。

 この関係者は「順調にいけば5年後の党大会で党中央にも適用し、総書記を複数の候補者から選ぶことも視野に入れている。事前に後継者を内定する慣例は撤廃される」と指摘する。

 改革の眼目は党組織のトップ人事に競争を持ち込む姿勢を示すことにある。5年後に総書記を選出する選挙が行われることも視野に、習氏が今回の党大会で「後継指名」をしない可能性がある。また、選挙をすることによって、次の指導者に権威と正統性を与える狙いも指摘されている。