中国でシェア自転車が急速に普及しているが、その持続可能性を疑問視する見方が出ている一方で、中国の民度に関する議論も招いている。

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2017年9月4日、ニューヨーク・タイムズによると、中国で「シェア自転車」が急速に普及しているが、その持続可能性を疑問視する見方が出ている一方で、中国の民度に関する議論も招いている。中国網が伝えた。

シェア自転車にはGPSと電子錠が備えつけられており、自由に乗り捨てできることが売りになっている。サービスの普及とともに、ところ構わず放置されたり、破壊されたりする自転車が大量に生まれ、社会問題となりつつある。放置されたままの自転車が山のように堆積していくといった事例も少なくない。

シェア自転車サービスを運営していた「3VBike」は6月、サービス開始に伴い投入した自転車1000台のほぼすべてが盗難に遭い、倒産に追い込まれた。3VBikeの創業者は「民度の低さが原因の一つ」だと指摘している。

しかし、カリフォルニア大学ロサンゼルス校中国研究センターの人類学者・閻雲翔(イエン・ユンシアン)氏は、シェア自転車がおおむね成功していることは、中国人社会における相互信頼感が増していることを示すとし、中国人の民度は上がっていると指摘している。

シェア自転車ブームの中で、公共利益を促すボランティア事業を興す人も現れている。23歳の趙奇(ジャオ・チー)さんは建築家だが、放置されているシェア自転車を見つけたり、自転車を破壊する人やマナーの悪い人を注意したりといった活動をしている。「世界に先駆けて普及したシェア自転車は中国の自慢できるところだ」とし、「事業は愛国主義の一環として行っている」と話す。

国有投資会社に勤める46歳の程暁楓(チョン・シアオフォン)さんも、4月から放置自転車を見つけるボランティア活動を行っている。これまで4000台余りを見つけて報告したという。「人は生まれつき善良だと信じている」としつつ、「時には取り締まりも必要かもしれない」とも話している。(翻訳・編集/岡田)