仙台MF佐々木匠は、なぜ「登録期間外」に移籍できたのか?

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6日(水)、徳島ヴォルティスはベガルタ仙台から佐々木匠を期限付き移籍で獲得したと発表した。

仙台ユースの出身で、世代別代表の常連でも佐々木。

U-20ワールドカップに向けた日本代表メンバーには選ばれなかったが、今季はJリーグYBCルヴァンカップでプロ初得点をあげるなど、確かな成長を見せていた。仙台のファンとしては、より大きくなって帰ってきてほしいところだろう。

そんな佐々木の移籍に関して気になるのは、時期である。

9月もすでに2週目に入っており、Jリーグに夏の移籍期間にあたる「第2登録期間」は8月18日(金)に終了している(無所属選手などは今月15日まで追加登録が可能)。

では、なぜ佐々木は仙台から徳島に移籍することができたのだろうか?答えは、「育成型期限付移籍」というその形態にある。

日本サッカー協会(JFA)では、2013年からJリーグにおいて「育成型期限付移籍」を導入している。

JFAが公表している「プロサッカー選手の契約、登録および移籍に関する規則」では、以下のように定められている。

登録ウインドーの例外

(3) 以下のイからハに定める全ての条件を満たす期限付移籍(「育成型期限付移籍」)については、にかかわらず、登録ウインドー外においても登録されることができるものとする。

イ.23歳以下の日本国籍を有する選手の期限付移籍であること(選手の年齢は、当該シーズンの2月1日の前日における満年齢とする)
ロ.当該期限付移籍契約の途中解約に関して移籍元チーム、移籍先チーム及び当該選手の三者が予め合意していること
ハ.移籍元チームのリーグより下位のリーグのチームへの期限付移籍であること

「育成型期限付移籍」の概要は、日本の将来を担うかもしれない若手選手に出場の機会を提供するため、例外的に移籍を認めるというものだ。

そのため、「23歳以下の日本国籍保有者であること」、さらには「下位リーグへの期限付き移籍であること」という条件さえクリアしていれば、9月に入っていても選手の移籍が認められるのだ。

佐々木は19歳の日本人であり、移籍先はJ2の徳島である。移籍期間も2018年1月31日までとなっており、こうして期間外での移籍が容認されたのだ。

なお昨年9月にも、横浜F・マリノスに所属していた仲川輝人がこの育成型期限付移籍で町田ゼルビアに移籍している。