3Dプリンターで「義手をつくった親子」のストーリーを以前紹介しましたが、今度は音声を手話にしてくれるロボットアームが登場しました。

視覚障害者とのコミュニケーションの壁をなくそうと、大学生3人による「Project Aslan」が開発したもの。

人手不足から誕生した
「やさしい手」

アントワープ大学の学生Guy Fierens、Stijn Huys、Matthias Goossensにより生み出された、このヒューマノイドロボット。メインは手です。なんでも彼らの暮らすベルギーでは、手話通訳者の人手不足が問題となっているそうで、彼らは視覚障害者たちをサポートする“やさしい手”の開発を思いつきました。

リアルタイムで「音声」が手話に

話している言葉を読み取り、リアルタイムで通訳が可能。指、手、肘の関節を曲げながら手話をしてくれます。けれど通訳者を必要としないのではなく、あくまでもサポートするためのもの。また、聴覚障害者や手話を学ぶ人への教育ツールとして、利用されることを目指しているそうです。

彼らのもう一つのこだわりは、「品質を落とさずに手頃な価格」で提供すること。3Dプリンターで部品を作成できることは、低価格なだけではなくパーツの交換も容易にできることにこだわりました。

「僕たちの最終目標は、ロボットアームで世界中の人々の手助けをすること」

とは、開発者の一人Matthiasの言葉。

学生の柔軟な思考で、“手話ロボット”を実現させた3人。その才能と努力に驚かされ、多くのメディアが彼らの功績を紹介しました。でも何よりも、「人を思いやるやさしさ」に私は心がほっと温かくなりました。

Licensed material used with permission by Project Aslan