スコアレスドローに終わったウズベキスタン戦の内容に、韓国メディアは納得ができなかったようだ。(C)Getty Images

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 アウェーでウズベキスタンと対戦した韓国は、0-0で引き分けてA組2位でロシア行きを決めた。1986年のメキシコ大会以来9連続となるワールドカップ出場を勝ち取ったわけだが、韓国メディアの報道はどこか歯切れが悪い。
 
「韓国サッカー、恥ずかしい本戦進出、ウズベキスタンと0-0“漁夫の利、本戦進出させてもらった”」(『CIVICnews』)
「韓国、ウズベキスタンと引き分けたが“イランのおかげ”で金字塔」(『イートゥデイ』)
「韓国、ウズベキスタンと引き分けたのに本戦行き…接戦を見せてお祝いする代表チームに“冷たい視線”」(『世界日報』)
 と、スコアレスドローの不甲斐ない試合結果には納得がいっていない様子だ。
 
 8月31日のイラン戦から代表を指揮しているシン・テヨン監督に対しても厳しい。

『sportal korea』は「2試合・0ゴール、シン・テヨンの勝つサッカーはどこに行った」と見出しを打ち、シン・テヨン監督は普段から攻撃サッカーを提唱してきたと前置きしながら、「ウズベキスタン遠征では、ファン・ヒチャンとソン・フンミンのシュートがポストに弾かれた不運があったとは言え、シュート数自体が少なかった。得点が可能なエリアで作り上げる戦術パターンが消え失せていた」と綴っている。
 
 さらに『スポーツ朝鮮』は、「0-0はシン・テヨンの数字ではない』と見出しを打ち、「イ・ドングッ、ファン・ヒチャンの機敏な動きが目立った部分を除けば、終始、もどかしい“コグマ”と言うべき攻撃サッカーだった」と酷評した。
 
“コグマ”とは日本語で“さつまいも”だが、最近の韓国では「さつまいもが喉に詰まった時のように、ムカムカしてスッキリしない」という意味で使われたりする。つまり、この日の試合展開はそれほどじれったい内容だったというわけだが、一方で記事は、「就任して日が浅いなか、守備に重点を置いた」というシン・テヨン監督のコメントを引用して、これまでは戦略的に攻撃サッカーを封印していたともフォローしている。
 それでも、この日の試合では一定の成果があったと評価するメディアもあった。「問題点を修正した韓国、後半には“キラリ”と光った」とヘッドラインを置いたのは『FOOTBALLIST』だ。
 
 記事では、「選手の構成はイラン戦よりも合理的だった。イラン戦では難易度の高い4-4-2を採用し、本来のポジションではない選手たちがフォーメーションを消化しようとして組織力を維持することに難儀していた」と振り返りながら、ウズベキスタン戦で導入した3-4-3フォーメーションについて、守備的MFの経験があるチョン・ウヒョンやKリーグで3バックのウィングに適用しているキム・ミヌとコ・ヨハンなどを挙げながら、「韓国のゲーム展開はイラン戦よりもはるかに自然だった」と評価している。
 
 一方、『OSEN』は、「“海外組重用”韓国、Kリーガー活躍“キラキラ”」と題して、Kリーガーの活躍に焦点を当てた。記事では「イ・グノが積極的に突破を試みたことでウズベキスタンの守備を脅かした。その結果、韓国は攻撃的な動きが目立つようになり、相手を圧迫した」と分析。「韓国はヨム・ギフンが投入されたことで雰囲気をがらりと変えた」としながら、「海外組の重用が続いたこの2連戦だったが、Kリーガーたちの活躍がワールドカップ9回連続出場の足掛かりとなった」と伝えている。
 
 特に、クロスバーを捉えたヘディングシュートを放つなどの活躍を見せたイ・ドングッについては、「イ・ドングッ、韓国vsウズベキスタンでは10分…イラン戦では6分“なぜだ”」(『韓国経済TV』)、「韓国対ウズベキスタンは引き分け…イ・ドングッは本戦に選ばれるか」(『ニュース・ワックス』)と名指しでその活躍を讃えるメディアもあった。