「私が闇に押し込まれることはない」 解任論浮上の豪州監督、非難の声を一蹴

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タイ戦勝利もプレーオフに回る3位に終わり、ポステコグルー監督への風当たりが強まる

 オーストラリア代表はロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループBで3位に終わり、本大会の自動出場権獲得を逃した。

 チームを率いるアンジェ・ポステコグルー監督への非難の声や解任論も浮上するなか、「私が闇に押し込まれることはない」と強気の姿勢を貫いている。スポーツ専門テレビ局「FOXスポーツ」オーストラリア版が報じた。

 オーストラリアはタイに2-1で勝利して最終予選を締めくくったが、得失点差で2位サウジアラビアに及ばず、3位となった。オーストラリアがW杯に出るためには、グループA3位のシリアとホーム&アウェーのプレーオフを勝ち抜き、さらにその後、北中米カリブ海4位チームとの大陸間プレーオフにも勝利しなければならない。

 元オーストラリア代表のロビー・スレイター氏は、プレーオフ前にポステコグルー監督は解任されるべきと論じるなど、指揮官への風当たりは強まっている。

 ポステコグルー監督は記者会見で、こうした意見に対して「私は全員のお気に入りではない。誰が何をしようが、私は前向きにやっていく」と非難の声を一蹴している。

「私の立場は私の立場だ。私は代表チームの監督。それはとても光栄なことで、私はこの役割を引き受けた。それは確かな道で、最後までやり遂げるつもりだ。その先に判決が待っている。オーストラリアのサッカー業界は10年前から私をボロボロにし、暴言を吐いてきた。新しいことは何もない。この国にとって私が正しいと考えている信念も変わっていない。最後までやり遂げる」

「私は今以上に悪い状況を生き抜いてきた」

 ポステコグルー監督は窮地に立たされてもなお、強気な姿勢を崩していない。同局によれば、崖っぷちの状況がむしろモチベーションになるとも語っているという。

「私が他の人と同じように、闇に押し込まれるようなことはないだろう。私は今以上に悪い状況を生き抜いてきた。それどころか、オーストラリアを正しい道へ導こうという意欲が湧いてきているよ」

 8月31日の日本戦では攻撃を無力化されて無得点。5日はグループ最下位のタイ相手に45本のシュートを放ちながら、わずか2ゴールに終わった。かつてのように高さを生かした戦い方ではなく、パスを細かくつなぐスタイルを徹底しているが、実際には結果がついてきていない。

 それでも「私のチーム、我々のチームのプレーを見るのが大好きだ。もしこのようなプレーを続けて、さらに良くなっていけば、そこでみんなが私について判断を下すことができるだろう」と自らの哲学を誇っていた。

 逆境の中にあって、ポステコグルー監督は揺るぎない自信を結果に反映させることができるだろうか。過酷なプレーオフで、その真価が試される。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images