『エイリアン:コヴェナント』リアルさを追求した撮影手法とは? リドリー・スコット監督らコメント

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 9月15日に公開される映画『エイリアン:コヴェナント』より、リドリー・スコット監督の手法についてのマイケル・ファスベンダーや監督本人らのコメントが公開された。

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 本作は、『プロメテウス』の続編となる、『エイリアン』シリーズ最新作。人類の希望を背負って航海に出たコヴェナント号の乗組員たちが、ミステリアスな惑星の調査中に遭遇する、クルーの身体に寄生して生み出されるエイリアンの想像を絶する悪夢を描く。

 「『スター・ウォーズ』もすごい作品だが、おとぎ話の世界だからね」と語るスコット監督は、常にリアルさにこだわって撮影を行うことで知られ、本作では、長さ20m、幅6mのコヴェナント号を実際に建設した。そして、全てのスイッチやダイヤルが実際に動作するように、1500もの回路を設置して、コヴェナント号の操縦室を実際に機能させたという。

 アンドロイドのウォルターを演じたマイケル・ファスベンダーは、「“すごい! このセットは信じられない”と真っ先に思った。最近は、こういうジャンルの映画ではCGIがほとんどを占める。役者としては、自分の周りで起きていることを想像するしかない。その点本作では、手で触れて実際に関わることができるから甘やかされてしまうね(笑)」と明かす。ロペ軍曹を演じたデミアン・ビチルも、「セットに行くと、全てが用意されていて、スタジオとは思えない。本当にあの惑星にいるような気がしたよ」と、コヴェナント号だけでなく惑星をもセットで制作されていたと振り返る。

 スコット監督は「周りに何もないのは、役者にも監督にも厳しい状況だと思う」と話し、役者に実体験させることを目指し、やむを得ずCGIに頼るシーンでは、アニメ化した映像をキャストたちに見せたという。ファスベンダーは「“監督が映像を用意しているから待って”と言われた。“モニターを見ながら演じてほしい”とね」とコメント。過去作でリプリーを演じたシガニー・ウィーバーも、「実際の私は怖がりだから、出来上がった作品はセーターの網目から観たの。宇宙をリアルに描いた“初めて”の作品よ」と語っており、スコット監督の手法が1作目の『エイリアン』当時から変わらないことを明かしている。

 そんなスコット監督は、「女性ヒーローはよく映画に登場するが、空想の世界から誰も抜け出していない」とも語っている。(リアルサウンド編集部)