それでもルカク(中央)、マティッチ(右)合わせて160億円超! “買い物上手”ぶりをアピールしたモウリーニョ監督だが、果たしてこれが適正価格なのかどうか……。 (C) Getty Images

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 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、この夏のマーケットで「クレバー」な補強ができたと感じている。ブラジル代表のFWネイマールがパリ・サンジェルマンに移籍する前に、ベルギー代表FWロメル・ルカクらを確保したからだ。

 
 6月にベンフィカからヴィクトル・リンデロフを3070万ポンド(約44億5000万円)で引き抜いたマンチェスター・Uは、7月上旬にエバートンから7500万ポンド(約108億8000万円)でルカクを獲得。さらに7月末には、チェルシーから4000万ポンド(約58億円)でネマニャ・マティッチを手に入れた。
 
 その後、欧州サッカー界では、パリ・サンジェルマンが史上最高額の2億2200万ユーロ(約284億円)でバルセロナからネイマールを獲得。引き抜かれたバルセロナは、ドルトムントからウスマンヌ・デンベレを獲得するのに、1億500万ユーロ(約134億4000万円)を支払うこととなった。
 
 モウリーニョ監督は英紙『タイムズ』のインタビューで、「我々は非常にクレバーだったと思う」と、早い段階で補強を実現させたことに胸を張った。(英紙『デイリー・メール』より)
 
「我々は、マーケットを変えてしまうようなことが起きるかもしれないと考えていたんだ。ネイマール以降は、全てが変わった。価格という点では悪い方向にね」
 
 彼は、あのメガディールを境に、市場価格が一変したと語る。
 
「8月31日には、ルカクの価格は1億5000万ポンド(約217億5000万円)になっていただろう。マティッチは6000〜7000万ポンド(約87億〜101億5000万円)。史上最高額が(ポール・)ポグバのままだったら、フィリッペ・コウチーニョは今頃、1億100万ポンド(約146億5000万円)でバルセロナにいたはずだ」
 
「今だったら、ルカクとマティッチで2億ポンド(約290億円)かかっていたはずだ。だが、我々は夏の前半に補強をしたから、それよりもずっと少ない額で済んだ」
 
 実際、マーケットの終盤、巨額の移籍金が紙面を賑わせた。パリSGがモナコからレンタルで獲得したキリアン・エムバペは、買い取り額が総額1億8000万ユーロ(約230億4000万円)といわれる。トマ・ルマールを望んだアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、モナコに1億ユーロ(約128億円)を提示したことを認めた。
 
 それだけに、モウリーニョ監督の主張には一理あると言えるかもしれない。ただ、マンチェスター・Uが投じた金額も決して小さなものではない。それだけに、新戦力が活躍できるかどうか、厳しい視線が彼らに注がれることに変わりはないだろうが……。