攻撃でも守備でも見せ場はほぼ皆無。本田のプレーに“怖さ”は感じられなかった。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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[ロシアW杯アジア最終予選]サウジアラビア1-0日本/9月5日/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティー
 
 足を止めて、腰に手を当てる。
 
 前半も終わりかけようとしている時だったが、明らかにその姿は消耗していた。目の前の敵に厳しく寄せることができない。仕掛けられれば、ずるずると下がる。致命的なボール逸やパスミスもあった。
 
 攻撃面でも、本田圭佑は効果的なプレーを見せられなかった。タッチライン際でボールを受ければ、横パスやバックパスが目立ち、“怖さ”がまるで感じられない。
 
「組み立ての部分で課題が多かった」
 
 見せ場はほぼ皆無。インサイドハーフの柴崎岳と右SBの酒井宏樹を含めた右サイドのトライアングルで崩そうと試みたが、「全然ダメ」と吐き捨てた。
 
 潔く、自分自身を客観視する。「何を言っても言い訳になるし、ダメだったという結果しか残らないんで」と静かなトーンで話す。
 
 これがあの本田か、と思わせるほど、そのパフォーマンスは低調極まりなかった。
 
 右ふくらはぎの負傷で、新天地パチューカではいまだフル出場できていないなど、不出来のエクスキューズはある。それにしても、サウジアラビア戦の本田は“並み以下”の選手だった。
 
「前半だけで交代するとあらかじめ言われていたので。もう少し何かやりたかったという気持ちはある」
 
 世代交代の波が押し寄せるなか、自らの存在をアピールするための45分間だった。だが、そのチャンスをモノにできず、ともすれば不要論を加速させるような内容だった。
 
 この逆境を乗り越えられるのか。本田はまだあきらめていない。
 
「まずは試合に出続けることで、すべてを取り戻していけると。さらにパワーアップを目指していけると思ってる」
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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