「明日から32回目の訪朝をして参ります」。きのう5日(2017年9月)、アントニオ猪木参院議員(74)が外交防衛委員会でこう語った。「一体何をしに行くのでしょうか」とキャスターの真矢ミキが投げかける。

猪木議員はきのう国会で「昔、こんな歌がありました」と言い始めた。「包丁一本  さらしに巻いて 旅に出るのも・・・」と昭和のヒット曲、藤島恒夫の「月の法善寺横丁」の一節を歌いながら、「包丁」と「訪朝」をかけたわけだ。そして「どんな場合でもドアを閉めるべきではない。何とか、緊張状態から対話の方向に向かえばと思っている」と訴えた。

関係者によると、7日から11日までの滞在中にスポーツ交流促進のために五輪関係者と会合する予定で、朝鮮労働党幹部らとの会談も調整中だという。

北朝鮮が核実験を強行した直後のタイミングで、菅官房長官は「すべての国民に北朝鮮への渡航自粛を要請しており、この方針を踏まえて適切に対応されるべき事柄だと思います」と見送りを求めていた。

しかし、猪木議員は「前回もそういうことを言われた。立場上、そう言わざるを得ない」と気にかけていない。

北とのパイプあるのか

司会の国分太一「このタイミングは何だったのか。猪木さんはパイプを持っているのでしょうか」

これまでの猪木議員の31回の訪朝とこれからの期待について2人の専門家に聞いた。東京国際大学教授の伊豆見元氏は「日朝友好において、それなりに重要な人だが、功績は特にない。期待することも特になし」と厳しい意見だ。一方、猪木議員の訪朝に同行したことのある元共同通信ソウル支局長の平井久志氏は「過去31回も訪問しており、北朝鮮とパイプをもっていること自体が功績。東京五輪のときに北朝鮮チーム団との仲介役になれる可能性がある」と見ている。