2戦連続で引き分けに終わったアルゼンチン。残り2試合で浮上か、オセアニア代表(ニュージーランド)とのプレーオフか、あるいは……。写真はメッシ。 (C) REUTERS/AFLO

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 9月5日(現地時間)、ロシア・ワールドカップの南米予選5試合が行なわれ、各国で熱戦が繰り広げられた。

 
 ひと足先に行なわれたボリビア対チリ戦は、アウェーマッチとはいえ、4位のチリにとって下位チーム(9位)との対決ということで勝点を獲得することが絶対的な課題だったが、59分にアルセに決められたPKでの1点を返すことができず、痛恨の敗北を喫した。
 
 30分遅れでスタートのコロンビア対ブラジル戦。予選突破一番乗りを決めた首位ブラジルをホームに迎えた2位のコロンビアは、ここで本大会行きに王手をかけたかったが、前半終了間際にウィリアンの先制ゴールを許し、56分にファルカオが同点とするのが精一杯だった。
 
 これを受け、アルゼンチンにはチャンスが到来。前回の対戦では2-2で引き分けているとはいえ、最下位の格下ベネズエラからは力関係からすれば大量得点も望めるはずであり、同時刻に試合を行なうウルグアイの結果次第では、順位を2位まで上げることも可能だった。
 
 地元ブエノスアイレスでの一戦、アルゼンチンは試合開始から一方的に攻め、次々に好機を作っていく。開始4分には早くも、最後尾からの縦パスで抜け出したイカルディがGKと1対1の決定機を得るなど、ゴールが生まれるのは時間の問題と思われた。
 
 しかし、このプレーがGKにブロックされたように、アルゼンチンの再三のシュートは相手GKの好守、そしてベネズエラDF陣の速い寄せと身体を張った懸命の守備によって全てはね返される。
 
 アルゼンチンにとっては、良い動きを見せていた左ウイングのディ・マリアが25分に左足太腿を痛めて交代退場という痛恨のアクシデントもあり、イカルディは再三の好機で不発、そしてエースのメッシは常に複数の相手に取り囲まれ、ドリブルやシュートもゴールに結び付かない。
 
 そして両者無得点で迎えた後半、51分に先制点を挙げたのは、ほとんどの時間を自陣で過ごしていたベネズエラ。コルドバのパスを受けたムリージョが、ループシュートでアルゼンチンGKロメロの頭上を抜いた。
 
 嫌な空気に包まれたエスタディオ・モヌメンタルだったが、その3分後にそれは歓喜と安堵に変わる。ディ・マリアに代わって左ウイングを務めたアクーニャのクロスが、相手DFのオウンゴールを誘発したのである。
 
 ここから勝ち越し、そして追加点といきたかったアルゼンチンだったが、以降もほとんどの選手が引いたベネズエラの堅牢の前にチャンスを作り出せないまま、残り時間を過ごし、タイムアップの笛を聞くこととなった。
 
 勝点1止まりのアルゼンチンは5位のまま。サンパオリ監督が就任し、試合ごとに内容は良くなってきているとはいえ、まだ多くの課題を抱えたまま、浮上を懸けて残り2試合(10月6日のペルー戦、同月10日のエクアドル戦)に臨むこととなる。
 
 一方、ウルグアイはアウェーでパラグアイにしっかり勝利。勝点を27に伸ばし、コロンビアを抜いて2位に浮上。エクアドルを下したペルーは6位から4位に順位を上げ、逆にチリは4位から6位に沈んでいる。
 
 16節を終えた時点での、順位は以下の通りである。
 
1位 ブラジル 勝点37 ☆予選突破
2位 ウルグアイ 勝点27
3位 コロンビア 勝点26
4位 ペルー 勝点24
5位 アルゼンチン 勝点24
6位 チリ 勝点23
7位 パラグアイ 勝点21
8位 エクアドル 勝点20
9位 ボリビア 勝点13
10位 ベネズエラ 勝点8
※ペルーとアルゼンチンは得失点(+1)も同じで、総得点は前者が26、後者が16