米ニューヨークで、ニューヨーク・デーリー・ニューズ紙を購入する客(2013年10月1日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】挑発的な見出しで知られ、1世紀近い歴史を持つタブロイド紙ニューヨーク・デーリー・ニューズ(New York Daily News)が、1ドル(約108円)で買収されたことが分かった。読者や広告がインターネットのニュースサイトに流れて不振が続く米新聞業界の現状が改めて浮き彫りになっている。

 同紙を買収したのは、ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)やシカゴ・トリビューン(Chicago Tribune)などを発行する米新聞大手トロンク(Tronc)。当局への届出文書によると、トロンク社はデーリー・ニューズ紙の債務も肩代わりする。

 デーリー・ニューズ紙は1919年の創刊以来、米新聞界最高の栄誉とされる「ピュリツァー賞(Pulitzer Prize)」を11回受賞。今年も貧しい人々を家から立ち退かせて権力を乱用する警察について報道し、同賞を受賞した。

 同紙を創刊したジョゼフ・メディル・パターソン(Joseph Medill Patterson)氏は、シカゴ・トリビューン紙の共同発行人を務めたこともあり、皮肉にも今回の買収でデーリー・ニューズ紙は原点に戻ることになる。

 トロンク社は今年、シカゴ・サンタイムズ(Chicago Sun-Times)も1ドルで買収している。
【翻訳編集】AFPBB News