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text:Yasuhiro Ohto(大音安弘)

もくじ

プロローグ
ー アルファ・ロメオのセダン/FR復活
外観
ー FRならでは クアドリフォリオは特別感
内装
ー 素材はグレードごとに差別化 質感重視
シャシー
ー 前後重量配分、理想的な50:50 AWDも
パワートレイン
ー 直4とV6の2軸 すべて8AT MTなし
装備
ー 「Connectシステム」導入 先進安全に配慮
代表モデルスペック
ー ジュリア〜クアドリフォリオまで全種比較

プロローグ

アルファ・ロメオのセダン/FR復活

2015年6月、アルファ・ロメオから往年の名車「ジュリア」の復活が発表され、159生産終了より途絶えていたフラッグシップセダンの復活は大きな注目を集めた。

あれから約2年の歳月を経て、新型ジュリアが、ついに日本上陸を果たした。

最大の注目は、セダン、そしてアルファオリジナルのFRが復活したことだろう。

そして、164Q4や156GTAなど近代アルファセダンには、象徴的な高性能モデルがラインアップされていたが、今回もパワフルな新生代エンジンを搭載する「クアドリフォリオ」が用意されている。

そんな新型ジュリアの開発では、「感情に訴えかけるマシン」が目指され、どのグレードでも優れたドライビングエクスペリエンスが与えられているという。

新型ジュリアは、159の後継となるDセグメントのスポーツセダンだが、新世代アルファ・ロメオの方向性を示すモデルともいわれるだけ、アルファファンからの熱い視線を集めている。

気になる価格は、446万円〜1132万円と幅広く、人気のドイツDセグセダンとも十分競争力のあるものとなっている。では早速、新型ジュリアの解説をお届けしよう。

 
▶ 外観 ▶ 内装 ▶ シャシー ▶ パワートレイン ▶ 装備 ▶ スペック

 
▶ プロローグ ▶ 内装 ▶ シャシー ▶ パワートレイン ▶ 装備 ▶ スペック

外観

FRならでは クアドリフォリオは特別感

アルファ伝統の盾形グリルを備えたフロントマスクを持つエクステリアは、スピード感あふれたもの。

特にボディサイドに回り込む切れ長のシャープなヘッドライトは印象的だ。ヘッドライトユニットには、LEDデイタイムラインニングライトを内蔵する。

スタリングは、前後のオーバーハングを極めて切り詰めたダイナミックな仕上げだが、これもFRプラットフォームならではもの。

リアスタイルもフロント同様に、切れ長のLEDタイプのテールランプユニットが備わる。さらにスポーティな「ヴェローチェ」では、専用のバンパーデザインを採用し、そのキャラクターを強調。

トップモデルの「クアドリフォリオ」では、アクティブエアロスプリッターを備えた専用エアロパーツが与えられ、アグレッシブなスタイルに仕上げるだけでなく、エンジンフードとルーフパネルのカーボン化、ドアとフェンダーパネルのアルミ化など徹底した軽量化も行われている。

なお、ボディカラーは全14色を設定する。

 
▶ プロローグ ▶ 内装 ▶ シャシー ▶ パワートレイン ▶ 装備 ▶ スペック

 
▶ プロローグ ▶ 外観 ▶ シャシー ▶ パワートレイン ▶ 装備 ▶ スペック

内装

素材はグレードごとに差別化 質感重視

ドライバーを中心にデザインされたコクピットは、すっきりとしたもので目新しさはないが、ステアリングにスターターボタンが装着されるなど、イタリアンスポーツらしい演出も施されている。

メーターパネルは2眼のアナログ式だが、メーター中央にカラーTFT液晶ディスプレイが備わり、ドライバーに様々な車両情報を提供してくれる。

日本仕様では、レザー内装が基本のため、かなりラグジュアリーな仕様だ。もちろん、グレード毎の差別化があり、「スーパー」は、シート表皮をプレミアムレザーにアップデート。

インテリアパネルやドアパネルにもステッチ付きのレザー仕様となり、ウォールナット/オークグレーのウッドパネルが取り入れた、より贅沢な仕様だ。

「ヴェローチェ」はシートがスポーツタイプとなるほか、インテリアパネルもアルミとなるなど、マシンのキャラクターに合わせたスポーティさが演出される。

最上級の「クアドリフォリオ」では、性能向上とスポーツドライビングをより楽しめるよう、カーボン骨格を持つ専用バケットシートを採用しているのが特徴だ。

 
▶ プロローグ ▶ 外観 ▶ シャシー ▶ パワートレイン ▶ 装備 ▶ スペック

 
▶ プロローグ ▶ 外観 ▶ インテリア ▶ パワートレイン ▶ 装備 ▶ スペック▶ スペック

シャシー

前後重量配分、理想的な50:50 AWDも

ジュリアに採用される新プラットフォームは、待望のFRベースのもの。アルファ・ロメオのセダンとしては、実にアルファ75以来となる。

軽量化のために、スチールボディの一部にはアルミニウムを使用。前後重量配分は理想的な50:50とし、バランスの良さを追求した。

サスペンションはアルミニウム製で、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式だ。FRを基本とするが、日本仕様では、スポーツグレードの「ヴェローチェ」がAWD専用グレードとなる。

このほか、整流効果を高めるボディ底面のフラッシュサーフェス化、ブレーキフィールの向上と軽量化を両立させた統合ブレーキシステム(IBS)や走行モードが変更できる「ALFA D.N.A」も全車に標準化している。

さらに走行性能が強化されるスポーツグレードの「ヴェローチェ」では、18インチホイールや強化したブレーキシステムなどを採用。

トップモデルの「クアドリフォリオ」では、トルクベクタリングや前後異サイズの19インチワイドタイヤ、高性能なブレーキシステムなど、より走行性能を向上させるチューニングが施され、「ALFA D.N.A」もレースモードを追加した「ALFA D.N.A PRO」となる。

 
▶ プロローグ ▶ 外観 ▶ 内装 ▶ パワートレイン ▶ 装備 ▶ スペック▶ スペック

 
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パワートレイン

直4とV6の2軸 すべて8AT MTなし

日本に導入されるパワートレインは、ガソリン仕様の3タイプ。標準仕様となる「ジュリア」とラグジュアリーな「ジュリア・スーパー」には、アルミニウム製2.0ℓの直列4気筒マルチエアターボエンジンを搭載したFRとなる。

最高出力200ps/5000rpm、最大トルク33.7kg-m/1750rpmを発揮。燃費消費率は、13.6km/ℓ(JC08モード)となっている。

スポーティグレードとなる「ジュリア・ヴェローチェ」にも2.0ℓの直列4気筒マルチエアターボエンジンが搭載されるが、スペックが異なり、最高出力280ps/5250rpm、最大トルク40.8kg-m/2250rpmとよりパワフルに。

燃費消費率は、12.0km/ℓとなるが、こちらはAWDとなるのも大きな違いだ。そして、トップモデルとなるハイパフォーマンスな「ジュリア・クアドリフォリオは、フェラーリのターボエンジンをベースに開発されたという2.9ℓのV6DOHCツインターボを搭載。

最高出力510ps/6500rpm、最大トルク61.2kg-m/2550rpmというシリーズでも飛びぬけて高性能だが、その実力は0-100km/h加速3.9秒、最高速度307km/hを誇る。

さらに高性能マシンがタイムを競うドイツ・ニュルブルクリンク北コースで、2016年当時4ドアセダン最速となる7分32秒を記録し、その実力を世に知らしめた。

そんなハイスペックマシンを敢えてFR仕様としているのもアルファらしいポイントだろう。ただ日本仕様の場合、トランスミッションは全グレードで8速ATとなり、現状ではMTの選択はできないのがやや残念だ。

 
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▶ プロローグ ▶ 外観 ▶ 内装 ▶ シャシー ▶ パワートレイン ▶ スペック

装備

「Connectシステム」導入 先進安全に配慮

最新アルファ・ロメオだけに、機能面も大幅にアップデートされている。

車載インフォテインメントシステム「Connectシステム」は全車に標準化。ダッシュボード中央よりやや運転席側にオフセットされる8.8インチディスプレイが備わり、操作はセンターコンソールのロータリーパッドにより直感的に操作が可能で音声認識機能も利用できる。

またスマートフォンと連携可能なApple CarPlayとAndroid Autoにも対応している。

オーディオシステムは、上級グレードでは、「Harman/Kardon製プレミアムオーディオシステムを搭載している。

もちろん、先進安全機能も取り入れられており、歩行者検知機能付きの前面衝突警告(FCW)、自動緊急ブレーキ(AEB)などを搭載。

さらに「スーパー」以上のグレードには、アダクティブクルーズコントロール(ACC)やブラインドスポットモニター(BSM)も装備し、より充実化が図られている。

 
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代表モデルスペック

ジュリア〜クアドリフォリオまで全種比較

車名アルファ・ロメオ・ジュリア
グレードジュリア 
(受注生産)ジュリア 
スーパージュリア 
ヴェローチェジュリア 
クアドリフォリオ

価格 4,460,000円 5,430,000円 5,970,000円 11,320,000円 
エンジン 直列4気筒ツインスクロールターボガソリン V型6気筒ツインターボガソリン 

ステアリング 右 左 右 

全長 4645mm 4655mm 4635mm 

全幅 1865mm 

全高 1435mm 

ホイールベース 2820mm 

トレッド 1555mm(前)/1625mm(後) 1555mm(前)/1605mm(後) 

車両重量 1590kg 1670kg 1710kg 

最高出力 200ps/5000rpm 280ps/5250rpm 510ps/6500rpm 

最大トルク 33.7kg-m/1750rpm 40.8kg-m/2250rpm 61.2kg-m/2550rpm 

燃料タンク容量 58ℓ 

公表燃費 13.6km/ℓ 12.0km/ℓ - 

最小回転半径 5.4m 5.9m 5.7m 

 
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