演劇の街・下北沢を舞台に、小劇場で活躍する人気劇作家11人が"人生最悪の一日"をテーマに描き下ろし、気鋭の映像作家たちが監督をつとめる1話完結オムニバスドラマ。

個人的には、文句なしに今期ナンバー1なのだが、内容が内容(エロネタが多い!)だけにおススメするのもどうかな、と......。迷っているうちにあれよあれよと7話が終了し、これは大変と、慌てて、取り上げることに。

9月1日放送の第7話「手がビンになった男」はヨーロッパ企画上田誠脚本、戸塚寛人監督作品。下北沢のカフェバー「風知風知」(実在!)のカウンターで話をする男女。ひとりは「劇団ひよこ豆スティング」の劇団員・井沢キヨシ(佐藤隆太)、もう一人はテレビでも売れっ子の人気女優・海老川アンナ(臼田あさ美)。たまたまキヨシの芝居を観劇したアンナが彼の舞台を絶賛、さらに「あなたに興味があるの」と言われて、完全に舞い上がるキヨシ。さらにいい雰囲気になり、ラブホテル(ホテルアンドレ下北沢 これも実在!)に行けるかも!? と期待が高まるなか、ワインのボトルに指がスポッと入って抜けなくなった。焦るキヨシ。トイレに行き、必死で抜こうとするも、まったく抜けないボトルに四苦八苦。仕方なくボトルを割るが、指のところだけ残ってしまい、シザーハンズならぬ、ボトルハンズ状態に......。とまあこんな感じでストーリーが展開。ナンセンスコメディといったところか。バーのマスターには、「HERO」の「あるよ」でおなじみの田中洋次、ヤクザの若頭に大澄賢也など、脇役にも注目。

第1話「裸で誘拐された男」では神保悟志がSM好きドM議員に、第2話「違法風俗の男」では光石研が本人役で違法風俗の客に、第3話「夫が女装する女」では野間口徹が女装癖のある男......というように、個性俳優の体当たり演技が見モノ。第7話「未来からきた男」の佐藤二朗もよかった。

毎回登場するのが、スナックのママ・小池栄子と常連客・古田新太。そして、エンディングでは、夜の下北沢を自転車に乗ってぶらつく柄本明が印象的。実際、柄本は下北沢が生活圏らしく、何度もお見かけしたことがある。街並みも店も、下北沢がまるごと堪能できる。

オープニングテーマ 凛として時雨の「DIE meets HARD」、エンディングテーマ 雨のパレードの「Shoes」、ともに個性的な曲で耳に残る。ドラマとともにおススメしたい。

(毎週金曜深夜0時12分〜)

くろうさぎ