スイスを源流にドイツ、オランダを流れて北海に注ぐライン川。このライン川沿いには数々の美しい町がありますが、今回ご紹介するシャフハウゼンはその中でも特に美しい町です。

シャフハウゼンが位置するのはスイス北部。ドイツとの国境もすぐというライン湖畔の町です。

中世から水運交易で栄えたシャフハウゼン。この町からすぐの場所にはヨーロッパ最大の滝「ラインの滝」があることから、船が荷物の積み替えをする港町として発展を遂げました。

余談ですが、全長1,233kmのライン川のうち、滝があるのはこの1か所だけなのです。横幅150mという雄大な姿が美しいのはもちろん、轟音を立てながら流れる大量の水を間近で見ることもでき、それはまるでアトラクションを体験しているかのよう。シャフハウゼンを訪れる方はぜひ「ラインの滝」へも足を延ばされることをおすすめします。

シャフハウゼンの自慢はその美しい旧市街。通りを歩けば、細かな装飾が施された出窓や家の壁に描かれたフレスコ画が目に飛び込んできます。中世ではお金持ちの象徴でもあったこの様な出窓ですが、水運交易で栄えたシャフハウゼンには裕福な人も多かったのでしょう。

特に目を引くのが、1492年に建てられた「騎士の館」と呼ばれているこの建物。壁一面を埋め尽くしている画の中からは、ホメロス著「オデュッセイア」の場面をはじめとする様々な物語のシーンを見つけ出す事ができます。

町の至る所には水飲み場もあります。ライン川沿いに位置する水の豊かな町ならではの光景です。

美しく活気あふれるシャフハウゼンに悲しい過去もあります。第二次世界大戦中に、アメリカの爆撃を受けてしまうのです。永世中立国であるスイスがなぜ、と思う方も多いかもしれません。

爆撃の理由はアメリカ軍の過失によるものでしたが、それを招いたのはこの周辺一帯の複雑な国境線にあります。アメリカ軍はこの町をドイツ領だと思い込み、爆撃してしまったのです。

シャフハウゼンで他にもぜひ訪れたいのが、ブドウ畑の上にそびえ立つムノート要塞です。

16世紀に建てられたと言われている要塞では、今でも時折イベントなどが開催されます。

ブドウ畑があるとだけあり、要塞へと続く階段では強烈な日差しが照りつけます。

暑さもあってか短い階段がまるで永遠と続くかのように感じられます。しかしこの階段を登った先の風景は、その辛さを忘れさせてくれるほどに美しいのです。

この町特産のワインもぜひ味わいたいものですね。

中世の面影が残る美しい古都シャフハウゼン。ラインが生み出した宝物を探しに出かけてみてはいかがでしょうか?

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