6日、サッカー・ワールドカップアジア最終予選A組で中国はカタールと対戦、2−1で勝利したものの、最終的に5位となり、2002年以来の本選出場はならなかった。写真は中国代表。

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2017年9月6日、サッカー・ワールドカップアジア最終予選A組で中国はカタールと対戦。2−1で勝利したものの5位に終わり、02年以来の本選出場はならなかった。

1試合を残して同組5位だった中国は、自らが勝利した上でシリアがイランに、ウズベキスタンが韓国にそれぞれ敗れると、プレーオフに回る3位に入る可能性があった。勝つことが絶対条件の中国だったが、後半開始直後にカタールに先制を許してしまう。しかし同29分には32歳のFW肖智(シアオ・ジー)が同点ゴールを決めた。

何とか逆転したい中国だったが、同35分にキャプテンのMF鄭智(ジョン・ジー)が、DFラインの裏に抜け出してGKと一対一になろうかという相手選手を倒してしまう。このプレーで鄭は痛恨の退場処分に。しかしピンチを乗り越えると、後半37分にFW武磊(ウー・レイ)が勝ち越しゴールを挙げて逆転。数的不利の状況で、残り時間をなんとかしのいで勝利をつかんだ。

残り時間が少なくなり、失点すれば勝利が遠のく状況で相手に決定機を与えてしまった中国にとって、ペナルティエリアのぎりぎり手前で相手を止めた鄭のプレーは大きかった。実際に引っ掛けて倒したかどうかも微妙だった。キャプテンの体を張った退場劇により中国代表の闘志にさらに火が付き、絶体絶命のフリーキックをしのいでの逆転ゴールにつながったと言えるだろう。

試合を実況した中国のアナウンサーは直後に「この退場は仕方ない」と繰り返した。そして、中国のネットユーザーからも「ファウルしなければほぼ得点されていた」「あと0.5秒遅かったらPKだった」「このレッドカードは仕方ない。鄭はよくやった!」「鄭智のファウルは、中国代表として最後の貢献。引退後は指導者になってほしい。彼にはその資格がある」など、37歳という年齢ながら試合終盤にDFラインまでスプリントして戻った鄭への賛辞が続々と寄せられた。

中国は勝利したものの、ライバルのシリアとウズベキスタンがそれぞれ引き分けたため、同組はイランが1位、韓国が2位、シリアが3位で確定。早々に絶望的な状態になりながらも最終戦まで首の皮1枚つないできた中国だったが、最後の奇跡は起きなかった。(翻訳・編集/川尻)