センターバックとして最終予選に全試合フル出場した吉田。守備の大黒柱も決して安泰ではない。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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[ロシアW杯アジア最終予選]サウジアラビア1-0日本/9月5日/キング・アブドゥラー・スポーツ・シティ
 
 予選を有終の美では飾れなかった。日本代表の最終ラインを統率してきた吉田麻也にとっても、サウジ戦は反省材料の多い一戦となった。

「ボックス内でチャンスを作られると、得点される可能性が高くなる。なるべくボックス内に相手を侵入させないことが大切」
 
 サウジ戦の決勝点は、やはりボックス内に侵入されたもの。自身のスライディングも及ばず、ファハド・アルムワッラドに強烈な一撃を叩き込まれた。
 
「やっぱり最後の最後のところで、なんとか失点しないように、個のところでもっとやれたんじゃないかと予選を通じて感じました」
 サウジ戦での被弾も、決して吉田ひとりに原因があるわけではないが、その責任を感じるように、吉田はこの日の試合を、そして最終予選を振り返った。
 
 一方で、ロシア・ワールドカップに向けて、吉田自身もエントリーメンバー入りへ競争を勝ち抜かなくてはならない。今後、どういった課題があるのかと水を向けられると、最も重要なのは「選手それぞれが(所属する)チームでしっかりしていること」と、コンディションを最優先事項に挙げた。
 
 とりわけ欧州組は“長距離移動”という難題も抱える。吉田は「特に8、9、10、11月は毎月移動があって、国際試合をこなさなければいけないという難しさがある。レギュラーの座が本当に危なくなる可能性があるので、良いコンディションで良い結果を出し続けてワールドカップに臨まなくてはならない」と、欧州と日本の長距離移動が続く、これから年末にかけてのスケジュールを危惧する。
 
 ワールドカップ出場を決めたオーストラリア戦後から「ロシアへの道のりは始まっている」と語ってきた吉田だが、年内の過酷な移動を乗り切り、さらにワンランク上のセンターバックへと進化を遂げてほしいものだ。

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