床ずれとは?

寝たきりになった場合、気をつけなければいけないことのひとつに「床ずれ」があります。
床ずれは自力で寝返りや移動ができなくなったときに、体重で皮膚が長時間圧迫されて血行が悪くなって生じるもので、皮膚や筋肉などの組織が壊死した状態のことです。
擦り傷のようなものだと思っている方もいるかもしれませんが、想像している状態よりも深刻な状態だと思ってください。
よくシニア犬がなるイメージがあるかと思いますが、若くても体が不自由で自力では動けなくなった犬にも起こります。
肩や腰、足首など骨が飛び出していて体重のかかる部分がなりやすく、大型犬や中型犬、また痩せている犬がなりやすくなっています。

床ずれの症状

床ずれは急性期と慢性期に分けられます。

急性期(1〜3週間)

床ずれができてから1〜3週間の初期症状としては圧迫されていた皮膚の部分に赤みがでたり、痛みやかゆみが出てきます。
水ぶくれやただれ、内出血ができたりします。水ぶくれは破れてジュクジュクとした傷になってしまいます。
床ずれのできた周囲の皮膚は傷つきやすく、よく出血するようになります。

慢性期(3週間以降)

床ずれができてから3週間以降は慢性期になります。
傷の深さによって症状は異なります。浅い床ずれなら組織はほとんど死んでおらず新しい皮膚を再生する力もまだ残っているので水ぶくれや皮膚の赤みだけで済むこともあります。
しかし黒色の深い床ずれに鳴った場合、表面の皮膚だけではなく筋肉や骨にまで傷が広がっている可能性があり、大きな潰瘍となってしまいます。
また、感染症などを引き起こして命に関わる可能性もあります。

寝たきりワンコへの4つの注意点

/仮欧鮃夫する

まず最初に考えられる選択肢として、老犬介護用の床ずれ防止ベッドやマットを使うことがあげられます。
床ずれを予防するために重さを分散させる設計であったり、衛生的にも考慮されているものが多くあるためオススメです。
介護用のベッドやマットの上で寝ていても床ずれになりやすい部分には、ドーナツクッションをあてがうと良いでしょう。
ドーナツクッションは介護用のものも販売されていますが、タオルをねじってドーナツ状にしたものでも代用できます。

定期的に姿勢をかえてあげる

寝たきりになってしまうと自分では体勢を変えたり、寝返りを打ったりすることができなくなるため、介護する人の手で動かしてあげなくてはいけません。
2〜3時間おきなど、定期的に体の位置を変えてあげたり、持ち上げてあげると圧迫部分の血流も回復する効果があるでしょう。
ただし、老犬の場合は骨や関節が弱くなっているので、持ち上げる際にも注意が必要です。
できるだけ体に負担をかけないようにゆっくりと動かしてあげましょう。
体重が重い犬の場合は持ち上げることができないため、寝かせたまま体勢を変える必要があります。
体勢を変える際には背骨に負担がかかりやすいので、背骨があたる部分にクッションなどを当てながら姿勢を変えてあげると良いでしょう。

マッサージをする

寝たきりになって体を動かせなくなると血液やリンパの流れが滞ってしまいます。
リンパの流れは傷の治り具合にも影響するため、マッサージをして流れを良くしてあげましょう。
前脚、後脚を下から上にむかって心臓にむけてマッサージをすると効果的です。
犬が嫌がらない程度の強さでやってあげてください。
マッサージをする際に体の様子をチェックすると良いですね。

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寝たきりになると犬のお尻や陰部が汚れやすくなります。
そのまま放置してしまうと皮膚病の原因にもなるので、常に清潔を保つようにしましょう。
汚れたら蒸しタオルやノンアルコールのウェットティッシュなどでこまめに拭いてあげてください。
毛の流れにそって拭くと毛の汚れが取れやすくなります。
粗相をしてしまった場合はタオルだけでは拭き取れないので、可能であれば部分浴をオススメします。
また肛門のあたりの毛をカットしておくと、ウンチをした際に汚れにくく汚れても拭き取りやすくなります。

床ずれができた場合は?

床ずれになってしまったら症状が悪化しないためにも、なるべく早く病院に連れていきましょう。
傷口を清潔にして圧迫がかからないようにしてあげてください。
人用の授乳パッドなどを使って、手作りのパッドを作って処置をすることもできますが、まずは獣医さんに診てもらうことが1番です。
病院で診察をしてもらう際に自宅での処置の仕方を教えてもらいましょう。

まとめ

人でも犬でも寝たきりになってしまうと床ずれになる可能性はあります。気をつけていても気づいていない場所に床ずれがあった、なんてこともあります。
愛犬が1日でも長く少しでも心地よく過ごせるようにしてあげたいというのが飼い主さんの願いだと思います。
そのためには床ずれがどういった症状なのかを知り、予防方法を知ることが大切ですね。