7日(木)より4日間の日程で行われる国内女子メジャー第2戦「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」。今年は協会設立50周年ということで賞金総額もツアー史上最高額となる賞金総額2億円(優勝賞金3,600万円)と増額。名実ともにナンバーワンを決める戦いとなった。その舞台となる岩手県にある安比高原ゴルフクラブを、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏に解説してもらった。

■安比高原GCはコースを難しくする“4つの要素”が全て詰まってる
安比高原ゴルフクラブを「コースを難しくする“4つの要素”が全て詰まってる」という辻村氏。その4つの要素とは「フェアウェイの狭さ」「コースの長さ」「ラフの難易度」「グリーンの固さ」だ。中でも「フェアウェイの狭さ」が故にラフにどうしても入ってしまうから厄介だということ。
「どのホールもずっとフェアウェイが狭いので、マネジメントが通じません。いわゆる“あそこに置いて攻めよう”が通じません。申ジエ選手だって何度もラフに入れるでしょう。フェアウェイにいけるのは行って8回ないし9回でしょう。半分も行かない人も結構出てくると思います」
その上でラフの難易度の高さもある。「同じコースのラフでもベント芝とコーライ芝のところがあります。時として右はコーライで左が洋芝ということも。洋芝は深みに入れば乗せることはほぼ不可能でしょう。また、フライヤーの計算が難しい。時に洋芝、時にコーライ芝となるわけですが、洋芝は重たい密集した芝に食われてキャリー、高さ共に出ず飛ばない。だが、コーライでは“ばこん”と高さも出て飛んでいくフライヤーがある。同じラフでも全くの違う要素があるから難しいのです。それぞれの選手が練習ラウンド、コースチェックでそこまで確認できているか」
「また8月の良い時季に雨が降っていたことでラフがまばらであるということも気になるところです。だからボコボコのライもあって、ハマってしまえばクラブの入り口がない可能性もあります。それ故にグリーン周りに寄せてパーを重ねるのがとても難しい。ずっと同じライからはないですから。アンラッキーなライも相当ある。だからアプローチにバリエーションがあることがとても重要で、最低でも何種類かないと。それでもグリーンの固さもありますから、相当難しい」
■再注目ホールは3番 とはいえ他のホールも…
距離で言えば今大会の3番ホールは、1990年以降ですでに開催された大会のパー4の中で2番目の長さを誇るロングホール。しかもフラットで、だ。「450ヤードの表示ですが、うっすらと登っているので実測460ヤードくらいあります。それだけの距離なので2打目でほとんどの選手が200ヤードくらい残るから、まず2打では届かない。また、届く距離に置けても先述の通りグリーンはスプーンで打って止まるコンパクションじゃない。パーオンするには残り170ヤードくらいまで飛ばしたいところ。もはや優しいパー5と考えるべきでしょう(辻村氏)」
「とはいえ他が優しいわけではない。全体的に距離がありますし、特にインコースはバーディホールはありません。そしてグリーンも日に日に固くなっていくでしょうから、サンデーバックナインでは1ホール1ホール、ティショットからしびれる戦いとなるでしょう。“ボギーをいくつ抑えられるか”が問われるコース。アンダーパーが5人出るか出ないか。かなり難易度の高い中での戦いとなると思います」
※国内女子ツアー歴代パー4最長ホール(1990年以降)
1位:「日本女子オープン(2016年)」
烏山城カントリークラブ 二の丸/三の丸コース17番 490ヤード
2位:「LPGAツアー選手権リコーカップ(2002年)」
ハイビスカスゴルフクラブ9番 450ヤード
2位:「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(2017年)」
安比高原ゴルフクラブ3番 450ヤード
4位:「ヨネックスレディス(1999-2017年)」
ヨネックスカントリークラブ2番 449ヤード
4位:「フジサンケイレディス(2004年)」
富士レイクサイドカントリー倶楽部1番 449ヤード
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子らを指導。上田の出場試合に帯同、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
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