虫歯や歯周病予防のためにも、習慣にしたい“デンタルフロス”。

欧米では常識なフロスでのお手入れも、日本ではまだまだ浸透しきれていない様子。外国の家庭のように、小さい頃両親から「こうやって使うのよ」なんて教わる訳でもなく、なんとなく使ってはいるものの完全に自己流。正しい使用方法を知りたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は歯科衛生士の筆者が、デンタルフロスの正しい使用方法についてご紹介します。

デンタルフロスの種類とその特徴

各メーカーから様々な種類のデンタルフロスが販売されていますが、違いや用途をご存知ですか?

筆者おすすめのデンタルフロスについては、過去記事「初心者でも扱いやすい!“デンタルフロス”歯科衛生士の愛用3つ」でご紹介しましたが、ここではデンタルフロスをタイプ別にご説明します。

1:ワックスタイプ

一番ポピュラーなタイプのデンタルフロスで、指に巻き付けて使います。ワックス付きですべりが良いので、“被せ物をしている歯の間”や“歯間が狭い歯並び”の方には特におすすめ。初心者の方にも使いやすく、まずはここから始めてほしいオーソドックスなタイプです。

2:アンワックスタイプ

すべりが良くないので慣れるのにコツがいりますが、虫歯による歯のざらつきなどわずかな変化に気づくことが出来るので、トラブルの早期発見に効果的。玄人向きのタイプのデンタルフロスと言えます。歯科医院で衛生士や先生が使うのもこのタイプ。

3:ホルダー付きタイプ

あらかじめ糸が張ってあるので、前歯などの歯間を清掃するのに便利です。最近は100円ショップでも購入できてリーズナブル。個装された持ち運びにも便利なタイプもあり、ポーチに入れておくと、外出先でもさっと使えて便利です。

4:プラスアルファの機能付きタイプ

唾液などの水分を含むとスポンジのように膨らみ、汚れをキャッチするタイプ、香りがついていて使っている間にふんわりいい匂いがするタイプなどが各種販売されています。

なかでも虫歯予防に効果的なフッ素付きのものは、歯と歯の間の虫歯予防に効果的です。

まずは覚えたい!デンタルフロスの基本の使い方

それでは早速デンタルフロスの正しい使用方法をご紹介します。慣れないうちはアンワックスタイプは難しいので、ワックスタイプのデンタルフロスの利用がおすすめです。

(1)デンタルフロスを約30〜40cm(指先からひじの長さ)の長さに切り、右手と左手それぞれの中指にグルグルと巻きつけていきます

(2)両手の親指と人差し指で糸をつまみ、ピンと糸が張った部分が1〜1.5cmになるくらいまで巻きつけます

(3)デンタルフロスを左右にスライドさせながら、ゆっくりと歯間に挿入します。このときに勢いよく垂直に挿入すると、歯肉を傷つける可能性があります。ゆっくりとスライドさせながら、丁寧に挿し込みましょう

(4)次にデンタルフロスを歯の側面に合わせるように、ひらがなの“くの字”に曲げます。そして側面をこするようにして磨きながら、歯の先端から歯肉との境目まで動かします。

歯周ポケットがある場合は、歯肉の中にフロスを挿入します。片側の歯の側面がきれいになったら、反対側の側面も同様に行います

(5)デンタルフロスを左右にスライドさせながら抜き、隣の歯も同様に清掃します。

使用したデンタルフロスの部分は指で巻き取ってずらしていきながら、常に清潔な部分を使っていきましょう

以上デンタルフロスの種類と、基本の使い方についてご紹介しました。

使い方や自分に合ったデンタルフロスがわからない時は、一度かかりつけの歯科医院で相談してみるのもオススメ。

正しい使用方法を身に着けて、虫歯や歯周病などの悩みのない健康な歯を手に入れてくださいね。