失恋から立ち直るための 自分を観察する方法

写真拡大

失恋をしたら・・・

私は、悲しい自分を受け入れるのが一番だと思っています。今、自分はどうして悲しいのかなぁって、少しずつでいいので、自分の心を客観的に観察して整理していくのです。

「自分は好きなのに、相手に気持ちがないから、悲しいんだ」とか、「取り残された感じで悲しいんだ」とか…。

結論を出すのではなく、一つひとつ整理して、悲しい理由を考えて受け入れていく。人は、悲しさの理由があるから、自分を理解できるのです。きっと「あぁ、だから私は悲しいんだ」と、認識できるはずです。

ヨガのアーサナ(ポーズ)を考えてみましょう。体が硬いとか、できないポーズがあります。現実を受け入れることで、できてもできなくても、そこには頑張った自分がいるでしょう。「私はダメな人間なんだ」と考えるのではなく、それも経験にかえて次に生かせばいいのです。

恋愛も同じ。自分の心に抱く「悲しい」感情の一つひとつを理解して、フラれた現実を受け入れて、それを一人の女性としての経験に変えていけば、あなたはもっともっとステキな女性になれるはずです。

感情の変化を観察する

よく、「時間が解決してくれる」なんて言いますよね。それは、自分の心を整理して、今まで大きかった恋愛の比重を、少しずつ他のこと…、例えば友達や家族、仕事や趣味に比重を変えていく。彼がいなくなって、空っぽになってしまった心が、少しずつ他のことで埋められていくことで、彼のことを忘れられる、ということなのです。

こうして、自身の恋愛のプライオリティを小さくするのも、立ち直る一つの手なのかなぁって思います。

辛い時って、ついその感情に溺れてしまいますよね。でもね、ずっと辛い感情に溺れることってできないはず。怒ることだって、ずっと怒り続けることができないでしょう?ずっと喜んでいることもできないでしょう?感情はひとところにはいないのです。ある程度溺れたら、次の感情の波がくることもあるし、感情が小さな波になって、次第にフラットになって、いつもの自分に戻っていくはずです。

怒っている自分がいる。悲しんでいる。これも、自分の一面だと受け入れると、すごくラクになりますよ。

こうして、「失恋して悲しい自分がいる」と、客観的に見て、受け入れて自分の感情と向き合うことで、きっと、前に進められるようになりますよ。

 

聞き手:保坂淑子

渋木さやか
シヴァーナンダヨガ初級、上級者コース取得。伝統的なスタイルでありながら明るく楽しいクラスが人気。定期的にインドに渡り、本場のヨガや哲学、古代インド語を学び続ける本格実力派。また、ヨガライフアドバイザーとして『心と身体のヘルシーライフ』も提案。特に、女性の心のサポートをモットーに『恋愛とヨガ』をテーマとするコラムを多数連載