子どもの成功を願うなら、これからは、「勉強しろ!」などと言っても無駄かもしれません。「心や魂を磨け!」と言うべき時代かもしれません。

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IQや偏差値が切り札にならない時代

わが子の「成功」を第一に考える親も少なくないでしょう。かつては、わが子を良い学校に入れて、高い学歴をつけて、一流といわれる企業に入れることが、「教育の成功」と信じる親も少なくありませんでした。

IQ(Intelligence Quotient、知能指数)が高いことは高偏差値につながり、ひいては高学歴につながり、高学歴が高収入につながる、というイメージでした。でも、そうした成功モデルは、終身雇用・年功序列といった日本型雇用が崩壊したことでほぼほぼ消え去っていると言えるでしょう。今は、むしろ実力社会です。

しかも、大卒でも8人に1人が就職できず(2016年3月)、派遣社員やアルバイトなどで社会人生活をスタートする学生もいる時代です。

社会にゆとりがなくなる中、学歴があってもリストラされる姿も目のあたりにし、IQや学歴がもはやビジネス上の切り札にならないことは、身にしみて理解されていることでしょう。

成功をつかめる子に育むには?

これからの時代を生き抜くのには、IQ以上に、EQ(Emotional Intelligence Quotient、心の知能指数)、SQ(Spiritual Intelligence Quotient、魂の知能指数)が大事といわれます。

いわゆる「成功者」が心理学的な見地から研究されるようになり、IQを効果的に使うためになくてはならないものとして、EQが重要といわれるようになりました。ビジネスで成功する人も、EQ、つまり「心の知能指数」が高いと言われています。

EQが高ければ、自分の感情を上手にコントロールすることで前向きで積極的な行動につなげ、よい結果を導くことができます。また、相手の気持ちを察して対応するコミュニケーション能力の高さにもつながります。

「EQが高い」ということは、表現を変えれば「人間的な魅力を備えている」「人間力がある」と表することもでき、それによって成功を引き寄せるのです。

一方、「魂の知能指数」といわれるSQは、精神性の向上を目指すものです。座禅や瞑想などでSQを高める努力をする人もいれば、自然の中で過ごしたり、パワースポットといわれる場所や神社などを巡ることで魂が浄化され、SQが上がると考える人もいます。SQはIQ・EQのベースになるものと言えます。

健全な魂にこそ魅力的な人間力が宿り、本来、持っている力を発揮することができるのだと書いても、間違いではないでしょう(WHO世界保健機関でも、「健康」の条件の中に、魂の健康を加えています)。

子が勉強ができて偏差値やIQだけ高ければいい、というのは一時代前の考え方。本当の成功をつかめる子に育むには、EQやSQを磨くことを親としても教えていく必要がある時代といえます。

<子どもたちの成功に必要なもの>
IQ(Intelligence Quotient、知能指数)だけでなく、
EQ(Emotional Intelligence Quotient、心の知能指数)や
SQ(Spiritual Intelligence Quotient、魂の知能指数)も大事!
(文:豊田 眞弓)