均衡を破ったユリッチが歓喜のラン。オーストラリアは1点差での勝利ながら、最低限の結果を手にした。(C)Getty Images

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 9月5日に行なわれたロシア・ワールドカップ・アジア最終予選グループB、オーストラリア対タイの一戦は、2-1でホームチームが凱歌を上げた。これで勝点3を上積みし、暫定2位に浮上。日本時間の深夜2時半にキックオフされるサウジアラビア対日本の結果次第で、ワールドカップ出場かプレーオフ参戦かが決まる。
 
 4点差以上での勝利を狙うオーストラリアは、先週の日本戦から先発を4人入れ替え、ティム・ケイヒル、アーロン・ムーイらが名を連ねた。
 
 序盤からムーアを中心に素早いパスワークで敵を揺さぶり、ケイヒルやトム・ロギッチが果敢に2列目からスペースを突いた。だが、攻めども攻めどもゴールは生まれない。開始15分までにシュートが2度ポストに嫌われ、完全に崩した場面でもタイDF陣が懸命に身体を張って阻止。39分にトミ・ユリッチが放った至近距離弾もDFにブロックされた。
 
 焦燥に駆られながらも、丁寧にパスを繋いでタイの守備網を崩しにかかるサッカルーズ(オーストラリア代表の愛称)。後半は3-4-2-1システムの両翼をぐっと高い位置に押し上げ、敵の鋭いカウンターに晒されながらも、アグレッシブな姿勢を崩さず攻め続けた。
 
 68分にロギッチの渾身の一撃がまたポストに……。その直後だった。ついにホーム大観衆の祈りが天に届く。左サイドからムーイが送ったクロスを中央に走り込んだユリッチが豪快に頭で合わせてゴール! メルボルン・AAMIパークは熱狂のるつぼと化した。
 
 その後もゴールを追い求めたオーストラリアだったが、スコアは動かない。すると82分、手痛いしっぺ返しを食らう。オープンな展開からタイの速攻を許し、最後はポクラウ・アナンがフィニッシュ。なんと同点に追いつかれてしまうのだ。
 
 だが、ここで屈しないのがサッカルーズの本領。86分にCKの流れからマシュー・レッキーが蹴り込み、ふたたび突き放した。
 
 試合はこのまま2-1で終了。薄氷を踏みながら最低限の結果を手にし、暫定2位に浮上した。サウジアラビアが日本戦で引き分けか敗れれば、オーストラリアの4大会連続5回目の出場が決定。逆にアラブの雄がスコアに関係なく勝利すれば、グループA3位とのプレーオフに回る。