アメリカを代表するタイヤブランドのひとつであるBFGoodrich(BFグッドリッチ)は、フランスのミシュランタイヤの傘下にあり、アメリカだけでなく世界中でオフロード用タイヤを中心に高い支持を集めている。輸入元の日本ミシュランタイヤは、すでにミシュランブランドでトラック用タイヤを導入しているが、BFグッドリッチでも日本市場に参入する。背景にあるのは何だろうか?

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アメリカを代表するタイヤブランド「BFGoodrich」

アメリカを代表するタイヤブランドのひとつであるBFGoodrich(BFグッドリッチ)は、フランスのミシュランタイヤの傘下にあり、アメリカだけでなく世界中でオフロード用タイヤを中心に高い支持を集めている。輸入元の日本ミシュランタイヤは、すでにミシュランブランドでトラック用タイヤを導入しているが、BFグッドリッチでも日本市場に参入する。背景にあるのは何だろうか?
 

20年目にして初の日本市場参入


ミシュランタイヤ、BFグッドリッチ(乗用車用タイヤ)を日本に投入している日本ミシュランタイヤは、2017年9月1日にトラック、トレーラー用タイヤを発売する。ミシュラン傘下になり、20年目にして初の日本市場投入になる。 
1870年創業のBFグッドリッチは、1896年にアメリカで初めて自動車用空気入りタイヤを発売。1927年のチャールズ・リンドバーグによる大西洋単独無着陸飛行の「スピリット・オブ・セントルイス」にもBFグッドリッチのタイヤが装着され、1981年のスペースシャトル「コロンビア号」のタイヤとしてもアメリカ中にその名を知らしめた。得意とするオフロードタイヤだけでなく、オンロードタイヤでもモータースポーツシーンで輝かしい戦績を残しているのはクルマ好き、レース好きなら周知のとおり。
 

建設ラッシュでトラック用タイヤのニーズが急上昇

 
ミシュランに加えて、BFグッドリッチを日本に導入するのは、2020年の東京五輪やリニア新幹線など、建設ラッシュなど業界全体の新たな需要が生じていることで、こうしたニーズに応えるべく、BFグッドリッチブランドのトラック用タイヤを新規ブランドとして日本に本格的に投入するという決断をしたそう。
 
なお、日本よりもいち早く2016年にアジアやオセアニアにBFグッドリッチ製のトラック、トレーラー用タイヤを投入して以来、タイやインドネシアなどのアジア各国、オーストラリアなどのオセアニアで高い支持を集めているそうだ。日本への本格投入も、タイヤの需要期(春と秋)のうち、まずは秋に間に合わせるべく「いま出すべきだろう」と判断したという。
 

ミシュランよりもイニシャルコストを抑制できる


なお、ミシュランタイヤのトラック用タイヤは、超ロングライフが特徴で、長い目で見るとランニングコストの削減が可能としている。そのぶん価格は高く、イニシャルコストを抑えたいニーズをキャッチできてこなかった面もあったようだ。
 
BFグッドリッチのトラック用タイヤは、普通のライフ(寿命)とすることで、イニシャルコストを抑制。ユーザーの選択肢を増やすことで、トラック用タイヤにおけるミシュラン(が持っている)のシェアの10%くらいまでBFグッドリッチを引き上げたいとしている。
(文:塚田 勝弘)