プリントする写真が選べる!インスタ時代の最新チェキ「instax SQUARE SQ10」

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「チェキ」といえば、写真を撮ったその場でプリントできるインスタントカメラの代名詞的存在。かつては身近な存在でしたが、スマホで写真を撮るようになってからは、「クリエイティブなカメラ」「特別なもの」という印象になった人も多いかもしれません

そして、まさに世は空前の“インスタ”ブーム。そんな時代に登場したのが、富士フイルムの「instax SQUARE SQ10」です。2017年5月の発売以前より話題になっており、いまもじわじわと人気が高まっているのだとか。

数年前に某インスタントカメラを手に入れたものの、上手く使いこなせず宝の持ち腐れとなっている筆者ですが、そんな筆者にもこのカメラは使いこなせるのかチェックしてみました。

■モニター搭載なのでスマホ感覚で撮影できる

instax SQUARE SQ10は、コロンとしたフォルムが特徴です。サイズは幅119×高さ127×奥行き47mm、重さは450gとなっています。手にしたときに大きすぎず小さすぎず、これぐらいの重さであれば持ち運びも苦になりません。

電源のオン・オフは、レンズリングを回す仕様。素材感として全体的に高級感はないのですが、インスタントカメラならではの“レトロ感”だと捉えれば、さほど気にはならなくなりました。

シャッターボタンは左右にあり、このボタンには任意で機能を割り当てることが可能です。両方をシャッターボタンに設定しておけば、自撮りをするときにも使いやすくなります。

操作性での最大の魅力は、約46万画素の3.0型TFTカラー液晶モニターを搭載している点。これまでのチェキはのぞき穴式の光学ファインダーをのぞいて撮影していましたが、このモデルでは一般的なデジカメやスマホと同じように、モニターを見ながら撮影できます。

また、シングルAF機能を搭載しているのですが、どこにピントが合っているのかといった点もモニターで確認できます。ただし、タッチ操作には対応していません。

■画像を確認してからプリントするなら「MANUAL」モード

筆者が一番気に入ったのが、撮影するたびにプリントする「AUTO」と、あとから選んだ写真だけをプリントできる「MANUAL」モードを切り替えられること。液晶モニターで写真の仕上がりを確認してからプリントできるので、失敗することがありません。

インスタントカメラのフィルムは決して安くないので、少しでも無駄にしたくないのが本音。現像するまで仕上がりがわからないことはフィルムカメラの楽しみではあるものの、明るすぎて白飛びした写真や、暗すぎて何が写っているのかわからない写真のために、もうフィルムを使わなくていいんです!

専用に用意されているフィルム「instax SQUARE Film」は、1パック(10枚入り)が1350円前後で販売されています。1枚当たり135円もかかるので、気に入った写真だけをプリントできるという安心感で、どんどんシャッターを切りたくなります。

 

■正方形フォーマットのフィルムがインスタっぽい

instax SQUARE SQ10が面白いのは、正方形フォーマットのフィルムを使う点にもあります。これまでのチェキは、ワイドサイズとミニサイズだけでした。ポラロイドフィルムも正方形フォーマットですが、それよりもひと回り小さい幅7.2×高さ8.6cmのフィルムは、よりインスタっぽいですね。

またinstax SQUARE SQ10には写真の加工機能もあります。19段階の「露出調整機能」、19段階の「ビネット調整」に加え、10種類のフィルターで加工もできるんです。

エフェクトを確認しながら撮影もできますし、撮影後に加工することも可能です。これはいままでのインスタントカメラにはない、スマホ時代、インスタ時代ならではの機能といえるでしょう。

また、プリント時には“写真が出てくる”のがわかるユニークな仕掛けもあります。写真をプリントするのワクワク感がこの演出で倍増しそうです。

■撮影したデータはパソコンやスマホに取り込める

これまでのチェキにはない機能で筆者が便利だと感じたのは、写真のデータをmicroSD/microSDHCカードにコピーできる点です。

カメラ内蔵のメモリには50枚まで保存できるのですが、そのデータをmicroSD/microSDHCカードにコピーすれば、パソコンに取り込んだり、スマホに保存したりもできます。実際にコピーしてみると、エフェクトなどは一切適用されず、ノーマルな状態での写真だけが保存されていました。

Androidスマホであれば、スマホにmicroSD/microSDHCカードを挿して直接データを読み込めますし、iPhoneでもパソコン経由でクラウドサービスを使えば簡単に写真が取り込めます。

せっかくいい感じに撮れた写真はバックアップを保存したいもの。それにインスタなどのSNSに投稿してみんなに見てもらえるのは、instax SQUARE SQ10ならではですね。

逆に、ほかのカメラで撮影した写真をmicroSD/microSDHCカード経由でinstax SQUARE SQ10に取り込むことも可能です。とはいえ、毎回データをやり取りするのは面倒なので、次期モデルではWi-Fi通信機能の搭載に期待したいところです。

 

■アーティステックな写真が撮れるモードも搭載

instax SQUARE SQ10には、「二重露光」と「バルブモード」という撮影モードもあります。二重露光は、シャッターを2回押すことで、ふたつの画像を1枚のフィルムに重ねられるモードです。

こんなアートな写真が誰でも撮れるなんて、使っていてテンションが上がりますね!

バルブモードは、シャッターを最長10秒まで開き、夜景や光跡を撮影できるモード。いずれも撮影するにはちょっとしたコツが必要ですが、モニターで確認しながら撮影できるので、何度でも取り直せます。

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instax SQUARE SQ10の実売価格は3万円前後。普通のデジカメとして考えれば、かなりお手頃価格ですが、ここにフィルム代が加算されるのを忘れてはいけません。しかし、必要な写真だけをプリントできるという強みがありました!

思い出を紙焼き写真に残す習慣が薄れつつあるいまこそ、instax SQUARE SQ10で写真をプリントする楽しみを再認識してみませんか。

>> instax SQUARE SQ10

 

(写真・文/今西絢美)

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。