富山県美術館外観

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富山県美術館(富山市)をメイン会場にして、北陸の工芸の魅力を世界に発信する「国際北陸工芸サミット」が2017年11月に開催される。

【写真を見る】富山県美術館内の高さ11.3mの吹き抜け空間(ホワイエ)

「国際北陸工芸サミット」は、文化庁と富山・石川・福井の北陸3県が連携し、平成29年度から33年度までの5年間、北陸の工芸の魅力を国内外にアピールする広域的な催しだ。第1回サミットのメイン会場となる富山県美術館は、富山県立近代美術館が移転、2017年に新築されたのを機に改称されたもの。「アートとデザインをつなぐ美術館」をコンセプトとし、屋上庭園「オノマトペの屋上」には、グラフィックデザイナー・佐藤卓氏デザインによるオリジナル遊具が配置されている。

本イベントで行われる「U-50国際北陸工芸アワード」は、50歳以下の作家、職人、デザイナーなど若き工芸人が対象。作品、表現、技術だけではなく、工芸に対する考えや取り組み、戦略と実践、さらに未来への展望などを総合的に評価して奨励する賞だ。この賞には35の国・地域から403件の応募があり、8月下旬の二次審査でファイナリスト6名(組)を選考。ファイナリストたちは、北陸の各工芸現場で、企業・工房・職人などと協同で、新しい作品を創造する「協同創造プログラム」に参加。同プログラムの成果、およびアワード出品作品が11月22日(水)に最終審査される。

審査にあたっては、選考委員長に青柳正規氏(東京大学名誉教授)を迎え、国内からは、伝統工芸・文化の継承・発展を促す活動を行っている元サッカー日本代表選手の中田英寿氏や、テキスタイルデザイナーで東京造形大学教授の須藤玲子氏ら、国外からは、ミュージアムオブアート&デザイン・チーフキュレーターのシャノン・ストラットン氏ら欧米・アジア諸国の第一線のデザイナー・建築家・文化研究者らが、グランプリ1名や奨励作品の選出にあたる。

「国際北陸工芸アワード」選考委員がキュレーターとなり、各国を代表する作品を選抜する「ワールド工芸100選(仮称)」も開催予定。同アワード二次審査に参加した作品と合わせて、合計約100作品が富山県美術館にて展示される。期間は11月16日(木)から2018年1月8日(祝)まで。

また、「国際北陸工芸アワード」における優秀作品等を県内の美術館・県立文化施設で巡回展示される。期間は来年1月中旬〜2月上旬で、場所は高岡・富山・魚津が予定されている。

そのほか、各国から招へいした専門家・選考委員による、工芸をテーマにした講演会や討論会が開催される。11月18日(土)は富山県美術館で、青柳選考委員長による基調講演や、その他の選考委員、国内外のゲストスピーカーによるパネルディスカッションを開催。11月23日(祝)はウイング・ウイング高岡で、選考委員によるアワードの講評を含むパネルディスカッションが開催される。

自然豊かな北陸で生まれた芸術を、この機会に一挙に味わってみてはいかがだろうか。【ウォーカープラス編集部/坂尾康成】