ボッチャ試合1

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 ボッチャというスポーツを知っているかな? そう、昨年のリオ・パラリンピックで日本が団体戦で銀メダルを獲って、一躍メジャーになったスポーツだ。パラリンピックの正式種目とあって、障がいのある人のためのスポーツとのイメージがあるが、子どもからお年寄りまで誰でも簡単に楽しめ、最近になって徐々に浸透している。

 ボッチャは、イタリア語でボールを意味する言葉。重度の障がいがある人の競技スポーツへの参加を可能にするためにヨーロッパで誕生した。ジャックボール(目標球)と呼ばれるボール(白色)を最初に投じ、赤と青2色の球を、それぞれ6つずつ投げたり転がしたりして近づけて、得点を競う。個人戦やペア戦では4エンド(1エンドで6球ずつ投じる)、団体戦は6エンドで行い、合計の得点で勝敗を決める。イメージとしては冬季五輪のカーリングに近い。

 競技会では、障がいの重さによって、BC1〜BC4の4クラスに分けられ、クラスごとに競技が行われる。投げ方は上手投げでも下手投げでもOK。蹴っても構わない。自力で投じることができない競技者にはアシスタントが付き、ランプと呼ばれる器具を使用しプレーを行う。誰でも楽しむことができるのだ。

 ボールはルールで大きさ・重さが決まっているが、その範囲であれば硬さを変えて、障がいの特性やプレースタイルによってボールを使い分けることができる。競技はシンプルながら、ビリヤードのように球を弾くほか、ジャックボールに少しでも近づけようと、それこそ針穴を通すような投球も。接戦になると、ボールの隙間にペンライトを当てたり、単語帳のような紙が何枚入るか判定するなど、ジャッジする審判も緊張の連続だ。

 この9月2日、3日には千葉県浦安市で、パラリンピックに銀メダリストである廣瀬隆喜選手も参加した第22回千葉ボッチャ選手権が開催され、実際に競技を観戦した。トップアスリートになると、常人には考えられないようなプレーが続出。驚きの連続だった。この選手権は、第5回までは全国大会の位置づけで、現在は日本一を競う大会として、日本ボッチャ選手権大会が開催されている。2020年を前に、最高のプレーを観戦してみてはいかが?

 そして、観るだけではなく、実際に楽しんでみよう! 千葉ボッチャ協会の宮坂昇会長は「ボールが投げられない人もアスリートになれるスポーツ。つまり、誰でも楽しむことができる。場所とボールがあればできるので、ぜひ体験してほしい」と話す。

 ボールは公式球ともなると数万円するが、宮坂さんによれば「楽しむだけなら、ボールは新聞紙を丸めて、赤と青の2色とジャックボールの白を用意すればいい。あとは、テープでコートをつくるだけで試合ができる」という。パーティーなどの余興にもいいかもしれない。ルールは日本ボッチャ協会のホームページなどを参考にしてみよう。2020年の東京パラリンピックでも人気が高まりそうなボッチャ。だが、その前に一足早く楽しんでみては?

(文・水野文也)