<北朝鮮の「水爆実験」以来、北朝鮮攻撃を匂わす米政府関係者の言葉が増えてきた。だが中国は絶対に反対だ。この先、衝突は避けられるのか>

北朝鮮は9月3日、小型の水爆実験に成功したと発表した。それを受けて9月4日に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合で、中国の劉結一(りゅう・けついち)国連大使は、北朝鮮情勢の平和的解決を強く求めた。「中国は、朝鮮半島における混乱や戦争を容認しない」と劉は述べた、と米政治専門紙「ザ・ヒル」が報じる。

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北朝鮮に対する軍事作戦行使の可能性を排除していないトランプ政権にとっては、障害になるかもしれない。

他方のアメリカ側からは、好戦的な言葉が次々と飛び出す。同じ国連安保理の緊急会合で、アメリカのニッキー・ヘイリー国連大使は、長年国連担当を務める記者たちも聞いたことがないという強い言葉が飛び出した。「北朝鮮は戦争を求めている。あらゆる外交努力を尽くすが、アメリカの忍耐にも限界がある」

ドナルド・トランプ大統領も、水爆実験成功後のツイッターで、孤立した北朝鮮は、緊張緩和の呼び掛けに反応していない、と不快感を露わにした。

「韓国でさえ、北朝鮮に対する融和政策には効果がないことを理解しつつある。北朝鮮が理解できるのは1つのこと(軍事力)だけだ」とトランプはツイートした。

中国にはこう応じた。「北朝鮮はならず者国家であり、中国にとって、大きな脅威と恥になっている。中国は事態を解決しようとしているが、ほとんど成果がない」

トランプより本当らしい

さらに今回最も強烈な先制「口撃」を放ったのは、ジェームズ・マティス米国防長官だ。彼は、考えうるすべてのシナリオを説明するようトランプに指示を受けたと述べた上で、北朝鮮に対する軍事作戦の可能性に関して次のように言った。「アメリカと、グアムを含むアメリカ領、我が国の同盟国に対するいかなる脅威に対しても、大規模な軍事行動で対処する」

マティスのこの発言は、トランプの「炎と恐怖」よりもはるかに条件付きの攻撃予告として重みがあると、ハーバード・ソサエティ・オブ・フェローズ(ハーバード大学のエリート研究者養成制度)の研究員エミール・シンプソンは、フォーリン・ポリシー誌に書く。

マティスは優秀な元軍人で戦略の専門家だ。しかもこの時のマティスの発言はトランプのアドリブと違い、一字一句事前に準備された言葉であり、米政府の正式な政策そのものだ。それが、もしアメリカか同盟国に脅威が迫れば「攻撃する」と言っているというのだ。

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また次の言葉から、アメリカの具体的な軍事作戦も読み取れるという。「(国連安保理のすべての理事国は)朝鮮半島の非核化を進めることでも意見が一致している。我々は北朝鮮という国家の全滅を目指しているわけではない」

これは、圧倒的な軍事力で奇襲し、核関連施設を中心に攻撃する、ということだ。それがアメリカの政策だとすると、中国やロシアはどう出るのか。

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(翻訳:ガリレオ)

ハリエット・シンクレア