ジョークと主張するデル・アリ。英国メディアも主審に向けられたものではないとしているが、公の場でこのような行為はやらないに越したことはないだろう。 (C) Getty Images

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 現地時間9月4日に行なわれたロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選のスロバキア戦で、トッテナムに所属するイングランド代表MFデル・アリが、終盤に中指を立てて騒動となっている。

 終盤の77分、ペナルティーエリア付近で相手選手と交錯して倒れたアリだが、立ち上がって自陣に向かって歩く際に中指を立てた場面が、テレビカメラに映し出されてしまった。
 
 この行為が、ファウルを取らなかったフランス人の主審に対するジェスチャーであれば、アリは処分を科される恐れがある。
 
 アルゼンチン代表のリオネル・メッシは6月、副審に暴言を吐いたとして4試合の出場停止処分を科された。彼の場合はその後、処分は取り消しとなったが、主審に対して中指を立てたとあれば、厳罰処分となる可能性もあるだろう。
 
 アリ自身は試合後、ツイッターで「はっきりさせておくけど、今夜のジェスチャーは僕と親友のカイル・ウォーカーとのあいだでのジョークだ」とコメント。主審に対する行為ではないと強調し、不快を与えたのであれば謝罪すると詫びている。
 
 英紙『デイリー・メール』は、ピッチ全体を映した映像を見る限り、アリは主審ではなくウォーカーの方向を見ており、本人の主張の裏付けになると報じた。
 
 ガレス・サウスゲート監督も「デルはカイリーに向けてやったんだ。彼らのコミュニケーションの取り方は不思議なんだよ。ただ、彼らはそう言っている」と、選手たちを擁護している。
 
 だが、仮にアリが3試合以上の出場停止処分を科され、イングランドがグループ首位で予選を突破した場合、アリは予選残りの2試合だけでなく、来年のW杯本大会でも1試合以上の出場停止となる恐れがある。そうなれば、イングランドにとっては大きな痛手だ。
 
 グループ2位のスロバキアとの直接対決を2-1と制し、本大会出場に大きく近づいた一戦で起きた思わぬトラブル。指揮官とサッカー協会は、処分が下らないことを切に願っているだろう。FIFAの対応が注目される。