結婚して10か月後に「前頭側頭型認知症」と診断された女性(画像は『Metro 2017年9月4日付「Heartbreak as woman, 32, develops dementia months before her wedding」(Picture: BPM)』のスクリーンショット)

写真拡大

愛する人と結婚し家族を持つことが夢だった女性が、わずか31歳にして「認知症」と診断された。余命は10年あるかないかという状況の中で現在、女性はつきっきりの介護を受けている。この女性の妹が英メディア『Mirror』『The Sun』『Cambridge News』に心境を語った。

英サフォーク州に暮らすベッキー・バーレッタさん(32歳)は、2015年10月に恋人のルカさんと結婚した。しかしその数か月前から、ベッキーさんに異変が現れたという。

挙式を控えていたベッキーさんは「最高の花嫁姿で式をしたい」という気持ちから、ジョギングに精を出していた。だが同時期になぜかクライアントに不適切な態度を取りきちんと対応しないといった変化が見られ、心配した家族や友人らは検査を勧めるもベッキーさんはなかなか病院に行きたがらなかった。

家族がベッキーさんを心配した理由は、これまで身内が認知症で早くに他界しているという事実があった。ベッキーさんのおじのジェイムズさんは認知症と診断され50代で他界、ベッキーさんと妹ソフィーさん(30歳)の母のいとこにあたるフィリパさんも認知症を患い40代という若さでこの世を去った。

ソフィーさんの必死の頼みでやっと検査を受けたベッキーさんは、結婚から10か月後の2016年8月、ジェイムズさんを診察した医師によって「前頭側頭型認知症」という診断を受け、余命10年と宣告された。それから1年が経った現在、両親の家に住み24時間つきっきりの介護を必要とするまでになってしまった姉のことを、ソフィーさんはこのように話している。

「姉は素晴らしいスキー・インストラクターで私の自慢でした。子供たちにもいい先生で、みんなから好かれていました。アウトドアが好きでとても美しかった姉の姿はもうありません。この病気は若ければ若いほど進行が速いそうですが、認知症と診断されてから姉の症状は悪化し、同じ話を何度も繰り返したり不適切な言葉を発するようになりました。一緒に出かけても、見知らぬ人に走り寄って『面白い音を出せる?』などと尋ねたりするのです。外見が元気そうな姉は認知症には見えないので、理解できない人には不快に思われてしまいます。一緒にいるのが恥ずかしいのではなく、そんな姉の姿を見るのが辛いのです。それに結婚したばかりで姉が認知症になったため、夫ルカさんの辛さを思うとやり切れません。姉は前から結婚して子供を3人持つことが夢だったんです。認知症は姉の夢を奪い去ってしまいました。」

結婚して2人の子供がいるソフィーさん自身も、この先自分も認知症になるのではと不安を隠せないようだ。慈善団体「Alzheimer's Society」のスポークスマン、ケイティー・ブラックバーンさんは「前頭側頭型認知症は行動や感情、言語の技能をコントロールする脳の一部のダメージによって起こるもので、アルツハイマーよりも一般的ではなく、主に若い人に発症するタイプです。認知症は誰にでも起こり得る病です。若くして認知症だと診断されれば、仕事や子育てなど、経済的な問題も含めて人生の大きなチャレンジを強いられることになるでしょう」と述べている。

ベッキーさんの家族は、なんとかして治療法を見つけたいと願っている。今月17日には「Alzheimer’s Society’s research」の資金を集めるために、家族でウォーキングを行う予定だそうだ。また現在、ソフィーさんは寄付金サイト「JustGiving」でも寄付を募っており、募金が世界中の認知症患者の治療に役立てられることを期待している。

画像は『Metro 2017年9月4日付「Heartbreak as woman, 32, develops dementia months before her wedding」(Picture: BPM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)