今回のビジネス女子マナーは、IT関連会社勤務の野本雅美さん(仮名・28歳)からの相談です。

「会社の男性の先輩に待ち伏せされている気がします。偶然を装って、今帰り?などと話しかけてくるんです。職場でのトラブルは避けたいし、どう対応していいのか本当に困っています。どうしたら防げますか?」

今日もいるかもしれない……と思うと、会社から出るのも怖くなってしまいますよね。断り方に気を付けないと、面倒なことが起こりそうというのは、働く女性の悩みのひとつ。どのように対応したらいいのでしょう。さっそく鈴木真理子さんに聞いてみましょう。

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 公私混同社員には、確固たる拒否の態度で

おお、公私混同というか、もはやストーカーまがいですね。恐怖する気持ち、とてもよくわかります。

しかも、偶然を装う彼に対して、あなたは彼が待ち伏せをしているという証拠をつかんでいないわけです。なんとなくそういう気がする、というときというのは、誰に相談していいのか……と困ってしまいますよね。女性社員に相談すると「自意識過剰」「モテる自慢?」などと、噂が広がる心配もあります。

また、なまじ会社の先輩だから面倒くさい。仕事では彼が上位でしょうから、面と向かって断ると、あとでチクチクと嫌がらせされる心配がありますね。

ここは、いくら誘ってもムリだと彼にわからせ、あなたへの好きな気持ちをトーンダウンさせる作戦に出ましょう。

無視はしないで、淡々と断る

まず、その男性に対して、あなたが感情的になっていると思われる行動を封印しましょう。無視するというのも、ダメ。それも、「照れているに違いない」と勘違いされかねません。淡々と、事務的にビジネスライクに対応することです。

「今帰り?」と聞かれたら、「はい、お疲れ様でした」と、足を止めずにさっさと帰る。
ビジネスでは、円滑なコミュニケーションが必要ですし、相手を不快にさせないことが第一ですが、こういった場合は別。いい顔をしよう、という気持ちは捨てましょう。

「一杯飲みに行かない?」と誘われた場合にも、「資格の勉強をしてるんです」など、隙を見せないことが大切です。ヘラヘラしたり、恐縮したりする態度は、誤解を与える可能性がありますので、笑顔は封印。キッパリ毅然とした態度で臨みましょう。

「いい加減にしてください」「こういうことされると困るんです」といった、相手の行動を否定する言葉は使わないことがポイントになります。相手も、傷つきたくないからこのような誘い方をしているのだと考えられます。それをわかった顔をして刺激してしまうと、逆恨みされかねません。

ビジネスライクに接することで、可能性ゼロなことを本人に気づいてもらうのが得策です。その間、決していい顔をしないこと。諦めるまで根気よく続けていきましょう。

それでもしつこかったら、上司や会社の相談窓口という手もあります。でも、まずは、お互いに気まずくならないように、「ノー」と勇気をもって言ってみてください。

社内ストーカーからは全力で逃げるべし。



■賢人のまとめ
そういう相手に対しては笑顔は封印。隙を見せないことです。調子よく立ち回ろうとせず、ノーという、キッパリした態度で臨みましょう。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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